【第2回】 2007年10月04日 孫正義 [ソフトバンク創業者] インターネット・ビジネスの覇者 自分の設立した企業・ソフトバンクを通じて、孫正義は日本的な「系列」のビジネスモデルに着目し、それをインターネット企業に応用した。この大胆な手法がうまくいくかどうかを判断するのはまだ早い。とはいうものの、メディアから「インターネットの帝王」と呼ばれたその経歴を見ると、才能にめぐまれた、有無を言わさぬ起業家であることがわかる。 孫は頭のよい生徒で、スポーツや遊びよりもビジネスに関心があり、早くから起業家的能力を発揮した。 1973年にアメリカに渡ると、カリフォルニア大学で得た知識を応用して電子手帳を考案した。この特許を売却して100万ドルという大金を手にすると、それをもとにビデオゲーム事業を育てて成功をおさめ、1981年に日本に帰国する。そこでつくった会社がソフトバンクだった。少年が切手の収