通学路や生活道路に車が進入し死亡事故を起こす事例が問題になる中、新潟市が車道上に昇降式の車止め(ライジングボラード)を設置して車を入らせないようにする全国初の社会実験に取り組み、成果を上げている。欧州では広く普及している手法だが、国内の公道では例がないという。2012年4月23日、京都府亀岡市で集団登校中の児童ら10人が死傷した事故から2年。新潟市側は「通学路にも拡大したい」と評価している。 【自転車レーンで事故減】 安心のペダル 社会実験は新潟市中央区の商店街「古町モール6」で昨年10月〜今年2月に実施した。従来、人通りが増える正午から翌日午前8時までは車の通行を禁じてきたが、規制を無視して通り抜ける違反車が後を絶たず、住民らから改善を求める声が出ていた。 ライジングボラードは高さ71センチ、直径8センチの円柱で杭(くい)のように見える。道の中央部に埋め込み、手動または自動で上下する