オーストラリア観光の目玉として人気の巨大な岩山エアーズロックの登山が早ければ2011年10月にも、全面的に禁止される見通しとなった。 豪国立公園当局の計画案で明らかになった。 この地をウルルと呼び聖地と見なす先住民アボリジニが、入山に強く反対してきたのが最大の理由。最近では、登山客によるゴミ投棄や、滑落事故の増加も問題となっていた。 公園当局は、観光業への影響を懸念してきたが、観光客を対象とした最近の調査で、98%が「登山が禁止されても訪れたい」と回答したため、禁止案策定に踏み切った。政府の最終決定を経て実施される。ただ、国内では反対意見も根強い。エアーズロックはユネスコの世界遺産で、高さ348メートルの一枚岩。年間35万人の観光客が訪れ、このうち10万人以上が入山している。公園当局はこれまで、「入山自粛」を求めるアボリジニの希望を掲示する一方、登山するか否かの判断は観光客に委ねてい