全日空が運航する最新鋭機「ボーイング787型機」が高松空港に緊急着陸したトラブルで、運輸安全委員会は22日、異常が発生した機体搭載のメーンバッテリーの内部状態などについて解析を始めることを決めた。 機体から取り外したバッテリーを宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))に運び、CTスキャン装置を使って炭化した内部の状況を詳しく調べるなどし、異常が起きた原因の特定を進める。 運輸安全委などによると、メーンバッテリーは金属製容器(縦22センチ、横28センチ、奥行き34センチ)の中に、8個のリチウムイオン電池と、過充電などを防ぐための「管理装置」が収納されている。同委が機体搭載のバッテリーの状態を目視などで調べたところ、容器の上蓋が数センチ程度膨らんでいた。また、側面には電池から漏れ出た電解液が付着していた。