地方公共団体情報システム機構(J-LIS)は2016年6月22日、同年1月から断続的に起こったマイナンバーカードの「カード管理システム」の障害について、背景要因を検証した結果を発表した。障害への総括として、理事長は報酬の20%を2カ月、副理事長は10%を2カ月返納する。 J-LISは4月27日に技術的な障害発生原因について発表している(関連記事:マイナンバーカード管理システムの不具合、J-LISが障害原因を特定)。今回は原因をさらに詳しく分析すると共に、再発防止策を策定した。 障害の原因について、カード管理システムを構成する「中継サーバー」において、2つの事象があったとしている。事象1は耐タンパー装置(データの暗号化・復号のための装置)の処理が継続できなくなり、システムが停止するもので、計15回発生した。 監視ツールと耐タンパー装置のCPU割り込みに不整合 中継サーバー内部では、ハードウエ