今40歳で、リタイアまで20年の準備期間があるケースを考えよう。ネット銀行の定期預金や国債など安全性の高い商品で運用すると(年1%程度の利回り)毎月11万3000円の貯蓄が必要になる。この金額の捻出が難しいならば、株式や外貨建て商品などにも投資し、より高い利回りを目指す必要があるわけだ。 例えば、年3%の利回りで運用できれば、月の貯蓄額は9万2000円、年5%なら7万4000円まで軽減できる。また、運用期間が長くなるほど毎月の必要額は大幅に減る。できるだけ早く資産作りを始めた方が有利になることがわかる。 ならばもっと高い利率を狙いたいところだが、長期の運用利回りは、標準的な人で年3%程度、積極的にリスクをとっても年5%程度が無難だ。 コア+サテライトで運用 「日経マネー」では、長期資産運用の基本ルールとして、「コア運用」と「サテライト運用」の組み合わせ戦略を提案している。