天安門事件から世界が学ぶべき教訓――イアン・ブルマ 米バード大学教授/ジャーナリスト(1) - 09/07/31 | 11:00 天安門事件からちょうど20年が経過した今日、私がゾッとするのは、中国の若者の多くが「天安門広場で何が起こったか」をほとんど知らないことだ。 1989年6月4日、無防備の市民が天安門広場の周辺や他の都市で人民解放軍によって殺害された。だが、中国の若者には天安門事件について知る機会はない。なぜなら、両親たちは沈黙を守り、公式メディアが天安門事件に触れることはないからだ。中国では天安門事件について語ることはタブーである。天安門事件に触れたウェブサイトは閉鎖され、電子メールも遮断されている。公然と天安門事件について議論し続ける人々の多くは逮捕されている。 89年当時の共産党総書記は趙紫陽だった。彼は民主主義者ではなかったが、学生デモに共感を抱いていた。同総書記は政府