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本に関するD_Amonのブックマーク (109)

  • 笠原十九司『日中戦争全史』

    著者の笠原十九司先生から頂戴した『日中戦争全史 上・下』(高文研)読了しました。 上巻のサブタイトルが「対華21カ条要求(1915年)から南京占領(1937年)まで」、下巻が「日中全面戦争からアジア太平洋戦争敗戦まで」となっていることからわかるように、日中戦争の「前史」の起点を対華21カ条要求においたうえで、45年8月までの日中戦争を描き出す試み。 著者が「はじめに」で「類書にない『日中戦争全史』であると自負」する背景には、「これまでの日における日中戦争歴史書では、アジア太平洋戦争開始以後の日中戦争の作戦展開がきちんと記述されていないことが多かった」(下巻229ページ)という事情がある。 手元にある一般読者向けの戦争史でこの点を確認しておこう。『日中十五年戦争史』(大杉一雄、中公新書、1996年)はそのタイトルに反して南京攻略戦〜早期和平路線の破綻、すなわち1938年前半までしか扱われ

    D_Amon
    D_Amon 2017/08/07
  • 『屋根裏の遠い旅』那須正幹著 - 法華狼の日記

    パラレルワールドの戦時下日に迷い込んだ少年達の物語。『ズッコケ三人組』シリーズで有名な児童作家が1975年に書いた作品で、私が読んだのは1999年に偕成社文庫で発行された版。 太平洋戦争で勝利して戦時下の全体主義体制が続くパラレルワールドの日、そこへ校舎の屋根裏に上がった少年2人が迷い込む。目の前には戦前の日と地続きの古臭い光景が広がり、教育や法律も旧態依然とした内容だ。大人の相当数が前線で戦っており、同級生には父親を戦闘で失った者もいる。 学校の活動において自由な発言した主人公達だが、やがて同級生から仲間外れにされ、陰湿ないじめを受けることになる。同時並行で元世界の日へ戻ろうと試行錯誤しつつ、ついに協力者をえることに成功するが…… 時代性を考慮すれば、傑作と呼んで過言ではないと思える作品。反戦児童文学という言葉からイメージされるような単純な内容ではなく、ジュブナイルSFとしても完

    『屋根裏の遠い旅』那須正幹著 - 法華狼の日記
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    D_Amon 2010/06/10
  • 後藤仁のスロー・クルージングジャガー 戦術支援戦闘機

    『SEPECAT JAGUAR ~TACTICAL SUPPORT & MARITIME STRIKE FIGHTER~』 先ごろ航空自衛隊から退役した、T-2/F-1という国産機を知っているだろうか? T-2がデビューした際には、先駆けてイギリスとフランスが共同開発したジャガーとの外観的酷似が話題になった。結局、同じエンジンと運用目的が同様であったら、そのスタイルも似てくるものという結論で片付けられてしまった。 もしそれが正しいとするならば、アメリカ空軍が開発したYF-22とYF-23はそのスタイルが同じにならなければいけないのに、まったく異なっていることをどう説明するのだろうか。やはり誰が見てもT-2はジャガーを大いに参考にしたと思うのは当然だ。イギリス人はサムライ・ジャガーと呼んでいるそうな。こんな例は他もある。 多分軍事情勢をあまり知らないヨーロッパ人は、陸自の90式戦車の写真を見

  • 国籍差別/民族差別を なくすための読書案内。 - hituziのブログじゃがー

    わたしが問題にしたいのは、「「日人(ヤマト人/和人)」であること」ではない。問題は、属性にあるのではない。どのように行動するのかが とわれるべきだ。 日社会において「民族的な多数派」に「属しているだけ」で批判されるべきではない。だが、この社会に民族差別を のこしているなら、その制度を なおさないといけない。差別制度によって、自分が結果的に得をしているなら、なにを しているわけでもなくても、差別制度に よいしょされた生活をしている。差別を 再生産していると いっても いい。その状況で、「わたしは なにを するのか」ということ。どのように ふるまうのか、ということ。 たとえば天皇制は、戸籍制度とセットになって日社会で生活している ひとたちを しばっている。『非婚の親と婚外子』というで問題にされているのは、婚外子への制度上の差別だ。 戸籍制度は、性別二元論と異性愛主義によって性的少数派を

    国籍差別/民族差別を なくすための読書案内。 - hituziのブログじゃがー
  • 購入 - bat99のブログ

    戦犯裁判の研究 戦犯裁判政策の形成から東京裁判・BC級裁判まで 作者: 林博史出版社/メーカー: 勉誠出版発売日: 2009/12/25メディア: 単行 クリック: 7回この商品を含むブログ (1件) を見る 林博史教授の新著を購入。有隣堂では在庫なしになっていたので、神保町の三省堂書店で買った。まだ序章にしか目を通していないが、「私は貝になりたい」についてかなり強い批判が加えられている。 日の戦犯裁判へのイメージ形成に与えた影響は確かに大きいし、しかも内容は事実とは異なっている*1こともあるので、林教授が書かれたように「現実から目を背けさせる役割をはたした映画」だったであろう。また2008年に再映画化された際にも同じウソが繰り返されていることも指摘されている。 フィクションを愛好する者としてはあまり認めたくはないのだが、「フィクションと現実の区別がついていない」というのは戦犯裁判に対

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  • 「マルクスブームは来ているか?」 コンプリート・バージョン

    マルクスブームは来ているか? コンプリート・バージョン ソフトバンククリエイティブの「ビジスタニュース」に「マルクスブームは来ているか?」という一文を寄せました。 http://bisista.blogto.jp/archives/1214685.html 実は編集の方に送った時、さらに長い5000字バージョンをつくって、どちらがいいかを決めてもらったのですが、メルマガということもあり、全体は3000字ほどに収めた上記のものになりました。 5000字バージョンにはこの間のマルクス解説のブックレビューの性格を持たせたので、5000字バージョンも公開したい気持ちになり、ソフトバンククリエイティブの担当の方に承諾をいただき、公開しようと思いました。ただ、補正しているうちに、8000字近くにふくれあがってしまったのですが…。 大きな屋にいくとマルクス関連が並べられていて、ちょっとしたブームな

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    D_Amon 2009/12/14
  • アウシュヴィッツの嘘 - papaさんのまんが人生ごゆっくり。

    いやー、ずいぶんとお寒くなってまいりました。マンガのリハビリより身体のリハビリ中のpapaさんですまいどー。今日も文字だけ更新。なんかね、いろいろ考えてると創作意欲が減退するよね。一回吐き出さないと。こういうこと考える脳みそと創作する脳みそって別なのかしら? アウシュヴィッツの嘘法 いきなりですまんです。これ以前にも書いたけど、ドイツに実際ある法律です。正確には1994年改正ドイツ刑法第 131条 ○第三項 と言います。内容は ナチ支配のもとで行われた、刑法第二二〇a条(民族殺戮)第一項に示された行為を、公共の平和を乱す形で、公然とまたは集会において容認し、また事実を否定したり矮小化した者は、五年以下の自由刑または罰金刑に処せられる。 というもの。つまりは「公共の場で大衆煽動的にホロコースト否定したらブチこむよ」ていうことです。コレを理由に「ドイツには言論の自由がナイ」とかよく言われるんで

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    D_Amon 2009/11/12
  • 湯浅誠『どんとこい、貧困!』|紙屋研究所

    同時にこのニュースを検証するブログも次々出てきた。 http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20091026/1256542971 http://d.hatena.ne.jp/fut573/20091025/1256564216 くわしくはそれらのエントリをみてほしいのだが、批判者の多くは(1)4人家族であること(2)この記事の人が少なくとも9月からは働いていること、という単純な事実を見ようとしていない。さらに旅行会社の添乗員の派遣という仕事柄携帯の利用については特殊な事情がありそうで、そのことについては批判者にはほとんどまともな検証がない。 湯浅誠は『どんとこい、貧困』のなかで〈この数年で貧困問題に対する社会の見方はずいぶん変わった。一進一退しながら少しずつだけど、それでも数年前にくらべれば、えらい変わりようだ〉(p.215)と感慨をのべている。むろんいい方に変わってい

  • ウェブリブログ:サービスは終了しました。

    「ウェブリブログ」は 2023年1月31日 をもちましてサービス提供を終了いたしました。 2004年3月のサービス開始より19年近くもの間、沢山の皆さまにご愛用いただきましたことを心よりお礼申し上げます。今後とも、BIGLOBEをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ※引っ越し先ブログへのリダイレクトサービスは2024年1月31日で終了いたしました。 BIGLOBEのサービス一覧

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    D_Amon
    D_Amon 2009/10/18
    ↑その艦長はもしかしてゆかな声ですか?
  • エスキモーが氷を買うとき - 思いて学ばざれば

    書名にひかれて読んだが、いい。 エスキモーが氷を買うとき―奇跡のマーケティング 作者: ジョンスポールストラ,Jon Spoelstra,宮喜一出版社/メーカー: きこ書房発売日: 2002/05メディア: 単行購入: 3人 クリック: 27回この商品を含むブログ (14件) を見る 副題が「奇跡のマーケティング」とダサいのは、きこ書房だから仕方がない。主題も『エスキモーに氷を売る』の続きですよと知らせるためなんだろうけど、わたしは前作を知らないので書架でどっちから先に読んでいいのか分からなかった。主題を「常識はずれのマーケティング」にして、副題を「エスキモーが氷を買うとき」にすればよかったのに。 著者ジョン・スポールストラはアメリカのプロバスケットチームで、観客動員数リーグ最下位のニュージャージー・ネッツの売上を500%と劇的に押しあげたコンサルタントで、ネッツの前後にも多数のチー

    エスキモーが氷を買うとき - 思いて学ばざれば
    D_Amon
    D_Amon 2009/09/22
  • 20歳までに出会うべき10冊(というか10人) - あままこのブログ

    二十歳までに出会っておけばよかった10冊 - 技術教師ブログ という記事がブックマークを集めているから読んでみたけど…… はっきり言う。これはゲロゲロだ。 といっても正直この10冊の内に読んだことがあるなんて一冊もない訳だけど、でも正直この中で少しでも読む価値があるのって、だいーぶ甘く見たとしても山形浩生と速水健朗位だろう。ただ、この二人にしても、まぁ読んで損はないという位で、十代の内に読んでおかなきゃダメなんてことは絶対無い。 そして、残りの人間に関しては、読んでも読まなくてもどーでも良い人間ばっかだし、内田樹なんか、むしろ読まない方がマシだ。少なくとも十代の頃には。 大体「文字多めの専門用語多めの」は拒否するだろうから〜なんて書いている所がホント馬鹿らしい、もし当に十代の頃に読んで為になるであったら、そのが幾ら専門用語にまみれてたって読むだろう。「専門用語が多いから読まない」

    20歳までに出会うべき10冊(というか10人) - あままこのブログ
  • 飯田泰之、雨宮処凛著「脱貧困の経済学 日本はまだ変えられる」についてTwitterに投稿したものを並べてみた。 - Demilog

    細切れ時間にを読んでなおかつ読書メモが出来るようにTwitter読書の中継、というのをやり始めましたが、短い断片が続くだけなのでブログの文章に再構成するのは困難ですね。また、2%成長しないとまずいというお話は他の方もされてるので略、というか読んでいる途中からTwitterに投稿することを思いついたので一部抜けてます。ちょっと表現を直したり再構成したりもしています。以下になります。 日の税制が累進性が強いとか累進率上げるとやる気がなくなるという話へのまとまった反論ページ(P101)があるのはありがたいかも。大竹文雄さんの研究もグラフ付きで紹介されている。日では貧困者へのサポートを国がすべきだという意識が先進国では非常に低い。自由な経済が人々を幸福にするという意識も非常に低い(P105)。飯田さん「自由競争はよくない。さりとて貧しい人を助けるのもよくない。これは「世間」に後ろ指をさされ

  • 「フリーター労組の生存ハンドブック」 - エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

    8月3日にブログで「自著寄贈のお願い」を掲載しましたところ、http://d.hatena.ne.jp/l-library/20090803/1249265503 kuriyamakoujiさんから2冊、「自著ではないけど」と但し書きつきでお送りいただきました。kuriyamakoujiさんのブログにも記事を掲載してもらっています。http://d.hatena.ne.jp/kuriyamakouji/20090813 頂戴したのはこの2冊。 『フリーター労組の生存ハンドブック』 『新しい階級社会 新しい階級闘争〜[格差]ですまされない現実』 早速、ありがとうございます。今日は新刊書の『フリーター労組の生存ハンドブック』をご紹介します。 フリーター労組の生存ハンドブック  清水直子・園良太編著 212p 大月書店 1450円+税 書は、斬新な発想とスタイルの労働運動で話題をよんできたフリ

    「フリーター労組の生存ハンドブック」 - エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)
  • 「表現の自由を脅すもの」書評 - 地下生活者の手遊び

    表現の自由を脅すもの (角川選書) 作者: ジョナサンローチ,Jonathan Rauch,飯坂良明出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1996/09メディア: 単行 クリック: 59回この商品を含むブログ (22件) を見る 公共的批判の原理 id:takanorikidoから読むようにすすめられた。現在は絶版のようだけど、図書館で借りましたにゃ。いろいろと興味深かったし、あとあと絡んでくる論点も多そうなので、先に紹介しておきますにゃ。 まず、この書籍で目指されている方向性は、科学における学問共同体をモデルにした公共圏構築なのだと考えられますにゃ。ローチ(筆者)のいう「自由科学の社会、批判的社会」とは「お互いの誤りを探す人々の共同体(P105)」なのですにゃ。 「こうした懐疑論的倫理の台頭とその最後的勝利ということは、一体何がそんなに重要なのであろうか。その答えはこうである。懐疑哲

    「表現の自由を脅すもの」書評 - 地下生活者の手遊び
  • あなたは悪くない |被害者の方と周囲の方へ― 被害からまもない時期に読んでほしい本

    被害直後の、被害者の方と、その周囲の方にはぜひ読んでほしいのご紹介をしたいと思います。 被害者の方は、そんなを読む余裕なんてとてもない、という方も多いでしょう。被害後に陥る心理的特殊状態についても、別途エントリをあげたいと思っています。 私も、かなりたくさんのを読みましたが、被害を受けてからしばらくの間に読むには、このが一番いいだろうと思いました。 「Working With Women 性暴力被害者支援のためのガイドブック」 フェミックス が発行しているです。ぱっと見た感じでは、ハードな内容のだとわからないような可愛らしい表紙で作ってあります。こちらから購入できます。 このは、もともとはアメリカミネソタ州の性暴力被害者支援センターでのトレーニングマニュアルであったもの、を翻訳したものです。 ボランティア希望の一般の方向けに書かれたものなので、何の専門的知識がなくても理解でき

    D_Amon
    D_Amon 2009/07/10
  • お玉おばさんでもわかる政治のお話 アエラで、鈴木邦夫さんが蓮池透さんの本を取り上げてます。

  • ロバート・イーグルストン - ポストモダニズムとホロコーストの否定 - Close To The Wall

    ポストモダニズムとホロコーストの否定 (ポストモダン・ブックス) 作者: ロバートイーグルストン,Robert Eaglestone,増田珠子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2004/09/28メディア: 単行購入: 3人 クリック: 28回この商品を含むブログ (13件) を見る自体は年始くらいには買ってあったのだけれど、昨日までの南京事件議論も書くことは書いてしまったなと一段落した気分だったので、丁度目についたこれを読んでみた。この、あまりに既視感だらけで面白くなってきてしまうほどここ何回かで書いた記事と相似の議論が頻出していてびっくりする。 それはさておき、書はポストモダニズムの見地からホロコースト否定論を論駁する、というのを目的にしていて、「ポストモダニズム?」という人にとってはその文脈がいまいち見えてこないかも知れない。乱暴に要約すると、ポストモダニズムが歴史の客観

    ロバート・イーグルストン - ポストモダニズムとホロコーストの否定 - Close To The Wall
    D_Amon
    D_Amon 2009/06/08
    ポストモダンと歴史修正主義、というか東氏の南京事件関連発言問題時に購入したのですが、他の本での記述も含め「デリダはそんなこと言わない」で結論と思います。
  • 塩川伸明『民族とネイション』 - セイキキ

    D_Amon
    D_Amon 2009/05/11
  • 新刊案内『宇宙開発戦争』

  • 『ワーキングプア脱出(得)大作戦』

    『ワーキングプア脱出(得)大作戦』 『萌え単』全盛期のころ……といっても最近も『元素周期 萌えて覚える化学の基』が「人気」「昨秋の発売後すぐにネットで話題になり、3カ月で予想を上回る2万8千部が売れた」「秋葉原の書店では平積みになった」として朝日(09年2月21日、25日)でとりあげられるくらいだから、まだまだ「萌え」は商業的な需要がずいぶんあるということなのだろうが—— http://www.asahi.com/edu/student/atama/TKY200902240164.html http://www.asahi.com/science/update/0221/OSK200902210042.html ——まあいずれにせよ、『萌え単』全盛期のころ、このサイトで、行政の労働法啓発パンフがカタすぎるので『萌える労働法』をつくったらどうか、と提案し、拙著『オタクコミュニスト超絶マン