1984年と科学:その2 1984年考その1へ戻る→ :パロディとして描かれた権力の権力者 そもそもオーウェルが描いたイングソック党は権力者を漫画的に描写したものなのだけど、その描写の仕方がちょっと変わっている。 普通、権力者を漫画的に描く場合、それは腐敗とか、欲望とか、私利私欲とか、堕落といった側面が強調されているのではないでしょうか? あるいは無能とか、愚かさ、嘘、欺瞞などが描かれる場合がほとんどです。実際、同じ作者であるオーウェルの作品、動物農場はそういう内容になっている。 ところが1984年のイングソック党は違う。イングソック党における内局の人々、権力の中枢メンバーは過酷なイデオロギーを狂信的に信奉する完全に頭のおかしな集団として描かれている。主人公ウィンストン・スミスを尋問し、彼を党の理想の道へといざなうオブライエン、彼に言わせればイングソック党が権力を追求した目的とは、権力の追
仕事柄,Nature 誌を読んでいると面白い記事に出会う。早速,明日の大学院の講義のネタにしてやろうと思って,もう一台のPCでプリントの原稿を作ってたり。 もちろん,私が以前からずっと主張し続けている「帝京大医学部によって行われた北朝鮮の拉致被害者の遺骨の DNA 鑑定は PCR 法によるいい加減なものだから,デタラメでありでっちあげである」「従って日本は北朝鮮以上の人権弾圧国家だ」という内容だ。医学部の生化学の復習としてはちょうど良い教材だろう(笑) 勿論,患者を分け隔てなく診ることができるかという,医療倫理のぎりぎりのラインを試すことも目的だ。 たまたま,碩学で有名な Gregory Clark さんが "Ideological laundry unfurled" という記事を The Japan Times 紙 で書いたら,Gregory Clark さんの元に大量の「ネットゴキ
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