今日は長崎に原爆が投下された日です。6日に菅直人総理が記者会見で「国際社会では大規模な軍事力が存在し、核兵器をはじめとする大量破壊兵器の拡散もある。不確実な要素が存在する中では、核抑止力は引き続き必要と考えている」と発言し、反核団体から抗議が行われました。 記者会見の内容は今のところ、総理官邸のホームページに載っておらず、どのような質疑の中で出たのか、私は確認していません。しかし、「唯一の被爆国」日本の総理大臣ならば、これはすべきではない発言でした。 「核抑止力」。あるいは単に「抑止力」とも書かれますが、通常兵器の場合も含めて、武装することで敵の攻撃を思い止まらせることを指す言葉として使われています。核抑止力と書いた場合は、核兵器のそれを指します。しかし、日本では常に安直に用いられることが多く、核抑止力に関する議論の多くは無意味です。今回の菅総理の発言も極めて不十分で、意図がつかめない内容