(前回から読む) ―― 自分は「数字」「競争」だけで勝ち残ることで幸せになれないタイプだ、と気づいたとしますよね。イチバンというより、味で勝負してみたい、と。ところがそういう考え方が、所属する組織に合わなかったとする。これはもう会社に居づらいな、となったら…。 高橋 まず、組織の中で「自分の立ち位置」を考えるって、ものすごく必要なことだと思うんですよ。そうすると、入った会社をすぐに辞めたいとは思わなくなるんですね。 ―― そうなんですか? 会社の中に、「それが正しい」という1つのルール、権力があって、自分の考え方に合わないことをがっと言われる、押しつけられるといったときがありますよね。そんなときにすぐに「やりたくありません!」と言ってぱっと会社を辞めてしまうとか、社会通念で言うところの反論以上の反撃をするというのは、ちょっと損してると思うんだよね。 ―― そうかもしれませんが、やはり上から