<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2007年11月30日 (金)視点・論点 「気候変動と氷河の融解」 アルピニスト 野口 健 アルピニストの野口健です。最近よく、地球温暖化という言葉を、日本にいても耳にするんですけども、僕個人はですね、正直日本にいて今、温暖化が迫ってきてるとかですね、という危機感というのは、なかなか感じないんです。 ところが、最近ヒマラヤに行きますと、いわゆるこれが地球温暖化かっていうことをね、非常に感じる瞬間が多いんですね。例えば2000年から、エベレストのごみ拾い、清掃登山をやってきましたけれども、毎年ヒマラヤに行ってごみを拾いながら、正直これは、ごみよりもっと大きな問題があるぞということを、ずっと感じてきました。 ですから以前はこう、新雪が降ると。で、新雪がドカンと降ったら、表層雪崩が起きると。ですから、雪が降ったら斜面には近づかないというふ