こちらで、戦艦大和の沖縄特攻時には片道分ではなく往復できるだけの燃料が積み込まれていた、というエントリーがある。この話、私も常識だと思っていたのだが、片道特攻だったという俗説の方が広く信じられているのだろうか? だが、私はこれ、美談ではなく愚行と思っている。なぜなら、この話を大井篤氏の”海上護衛戦”で知ったからだ。大井氏は護衛総隊の参謀として、ずっと船団護衛の任についていた人だ。この人が大和特攻の話を聞いて、 「国をあげての戦争に、水上部隊の伝統が何だ。水上部隊の栄光が何だ。馬鹿野郎」 こう怒鳴りつけている。 大和の燃料になった重油は、本来は船団護衛や対潜哨戒のために割り当てられていたものだったのだ。そもそも、この時期に航空機の護衛もなく僅か10隻の水上艦で沖縄に向かっても途中で撃沈されるのは目に見えている、そんな無意味な作戦のために、大量の重油を使うなんてばかげている。怒鳴りたくなるのも
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