北海道での反G8デモと、それに対する弾圧(逮捕)について思うことは、「これが民主主義国家か?」ということである。 民主主義は、議会政治だけでなく、民衆のさまざまな形での意思表示によってはじめて(その都度)成立する。その成立を土台として、はじめて法が人々の役に立つものとして定められ、たとえば警察や司法が、それを維持するのだ。 だから、民衆の政治的表明の権利と義務は、実際上は、警察はおろか、法そのものよりも尊い。 それが、民主的な社会のルールというものだ。 ところが現実はどうかというと、反G8のデモとしては決して大規模とはいえない人数のデモに、大量の警察官が動員されて弾圧が強行される。 マスコミは、警察の行動を批判も検証もしない。 世論もおおむね、警察の行動を黙認、ないしは支持している。 要するに、この国では民主主義は踏みにじられている、ということだ。 先の釜ヶ崎の「暴動」(暴動を、是認される