一葉との関係が急激に変化する回。2人の関係の転換点が3つあって、浜辺でラムネの回し飲みをするシーン、悠が一葉を強引にデートに連れて行くシーン、キスシーンの直前、の3つ。 1つ目のラムネの回し飲みは、ビーチパラソルの茎を手前に映して(このパラソルと背後のキラキラと輝く海、という画のためにイマジナリーラインを越えている)、ちょうど”一線を越える”という意味合いを含む、2人の間接キス。この後の電車の中で2人が夕日を眺めるシーンも合わせて、二人が「いい雰囲気」になり始める。 2つ目。「悠が一葉を追いかける」という立場が逆転して、「悠が一葉の手を引く」という関係に変わる場面。2人の「付かず離れず」の距離感は、悠と一葉が並んで歩くたびに、一葉が悠の前を先行し始める、という形で保たれてきたが、この段になって、悠が積極的に一葉の前を歩こうとする。そして3つ目の「キスシーンの直前」で、再び一葉が悠を先行する
『ヨスガノソラ』の2話が相変わらず面白かった。 前回の引きの「イかせて…」というのが「学校に行きたい」だったのには(どうせそうだろうなと思っていたものの)少し苦笑い。けど、その動機、独りで家にいるのが寂しくて退屈だった、というのが上手く出ていた。Aパートでは、悠の通う学校の風景と穹の生活のクロスカッティングが、同じ時間を過ごす二人の差を浮き彫りにする。特に登校風景、「全員集合」のあと、蝶がひらひらと飛ぶ青空が穹の部屋の窓枠にすっぽりと収まってしまう。これはなかなか強烈。Aパートの登校風景の特徴的なカメラワーク(真ん中の一人を挟んで両側の二人の間をカメラが行き来する)はBパート、穹の登校時でも反復されて、カメラの動きとキャラの視線の対応が面白い。 見どころは無数にあるのだけど、ここでは、3つの「駆け寄り」のショットに注目したい。穹が蚊と格闘するシーン、リレーの最中に瑛が転ぶシーン、プール掃除
『ヨスガノソラ』の一話がとんでもなく面白かった。兄と妹の恋愛、というのを真っ向から描いていて、果てしなくエロい。しかも、穹の脚の艶めかしさが「歩くこと」という主題と不可分に結びついているのが凄い。 診察室で穹が自慰をするシーン、足の指の艶かしい動きから、回想で穹が軽快に走る所作を見せ、悠とのキス、回想明けで椅子に乗ってクルクルと廻っている穹(回想明けでは足元を影で隠す!)、という一連のシークエンスが素晴らしい。Aパートの穹の「歩きたくない」というセリフ・所作と、回想中の軽快な足音の対比が、穹の過去と現在を雄弁に語っている。 Aパートでは二人の関係を客観視点からフラットに見せていたのに対して、Bパートでは艶かしいショットと突き放したようなロングショットの温度差が凄まじい。兄妹がペットボトルコーヒーを飲みながら、悠が学校での出来事を語るシーケンス、穹の裸足を最初にアップで見せてから、悠の「他の
そうきたか…っていう感じ。「ハルカズハート」というサブタイは、虚飾に見せかけて微妙に本質を付いているとも言える。とにかく、(少なくとも渚一葉編での)演出のスタンスは、次の会話のシーンを見れば、もう明らか。 瑛「かずちゃんのこと、嫌いになっちゃった?」 悠「好きだよ。うん、好きだ」 ”悠と一葉のラブストーリー”に仕立てたいなら、ここぞとばかりに表情のアップを入れるんじゃないかと思うけど、ここで表情を見せない。ベッドシーンの入り、「好きだよ」と囁くシーンもミドルロング。 4話はアップ多用で表情を見せつつ、悠の心の内は如何に…と問いかけてくる挿話だった。 「なのにお嬢様ってば仮病で…っと、おっと」と口を滑らせる初佳のニヤリとした表情とか、「家族でしょ」(この言葉を穹に言わせるのか!)の後の穹の、何かを求めているとも取れる切なげな表情とかも凄く良いのだけど、一番強烈なのは、瑛と一葉が喧嘩した後に見
田舎に転居してきた双子の兄妹、ハルカと穹。主人公のハルカを中心に、ヒロインたちとの幼い頃の記憶と現在がリンクして行く。 病弱でひきこもりがちだった穹の最も身近な異性はハルカ。ここまでの展開では穹より一足先に登校したハルカと幼なじみ、そしてクラスメイトのヒロインたちとのフラグが先行している。それに対するやっかみを一人ぼっちの穹が一手に引き受けた構図だ。穹の孤独を現す構図が目立つ。 前話の引きでの穹の「イカせて」は、学校へ行きたいから制服の採寸をしてという釣りだった。 そうは言っても、穹に登校の意志がないわけではなく、あくまで制服が間に合わないのが恥ずかしからという理由付けがされている。登校に意欲が湧いたのは、クラスメイトや幼なじみとの出来事を楽しそうに話すハルカに嫉妬半分といったところだろうか。 分身でもあり唯一の異性でもあるハルカがどこか遠いところに行ってしまう怖れが穹の胸に常にある。 前
お話展開とともに演出力の高さが今期の中でも目立ちます。 美しい映像と展開を上手く見せる情緒的演出が光ります! -感想- 演出レベルが凄まじい高さで繰り広げられている本作。 見所は正直絵作りと言いたい所ですが、今回は話も凄かったです。 今回は悠と一葉ルートまっしぐらみたいです。 海水浴へ行き、縄作りを手伝い、一葉の父親とも出会い、デートして最後にキスします。 見た瞬間正直「まじかよ~」と思ってしまいました。 まさか、あんなに悠くんがこんな大胆な行動にでるとは。 普通に奥手でナイーブな主人公かと思いましたが、ここは私の予想以上でした。 この男、中々のやり手なのかもしれません。 悠は一葉と一緒にいることで彼女に同情でもしたのでしょうか。 悠は一葉と瑛の関係を知り、彼女達の父親と出会ったことで情が移ったのかも。 特に瑛が姉妹だったというのは大きかったのでしょうね。 自分にも大切な大切な妹がいるので
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