黒沢清監督の「岸辺の旅」が23日夜(日本時間24日未明)、カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門で監督賞を受賞しました。授賞式の後、黒沢監督が記者会見しました。滞在中のパリを23日午後3時半の飛行機で発ち、授賞式に滑り込み。それでも疲れを見せず、いつもながらの落ち着いた語り口に喜びをにじませていました。【勝田友巳】 【監督賞受賞の「岸辺の旅」ってどんな作品?】 −−感想を。 カンヌですから、どんな賞でもうれしい。長年やってきて、ごくたまにこういうことがあると、作ってきて良かったと思います。 −−審査員長のイザベル・ロッセリーニさんからは。 「自分の母親のイングリッド・バーグマンはずいぶん前に亡くなったが、今でもそばにいてくれる気がしていた。特殊な経験だと思っていたら、あなたの映画を見て、自分だけではないと知って驚いた」と言われました。 −−7年前に「トウキョウソナタ」で「ある視点」部