少なからぬ読者にとって「学会」はあまり馴染みのないモノとして想定されると思われる。実際,ネットの与太話を見ていると「なんだか怖いイベント」のようなイメージも湧いたり,「学」という文字から「とにかく難しそうなイベント」というイメージも抱きやすい。 だがそんななか,「学会でゲームを遊ぶ」という,興味深い試みが行われたという。CEDEC 2017では,その発案者(およびゲーム制作者)が登壇した講演があったので,簡単にレポートしよう。 「この分野は素人なのですが……」 東京大学大学院 情報理工学研究科 鳴海拓志氏 まずそもそも,学会とはどんなイベントなのか? この根本的な問いに対し,東京大学大学院 情報理工学研究科の鳴海拓志氏は以下のような特徴を挙げる。 特定の研究領域に興味を持った人たちが集まる会合 各参加者が現時点での研究成果を発表し,そこからより価値の高い研究として展開していけるように,質問