PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)に「ペットの犬が庭に植えていた球根を食べてしまい、血を吐いて死亡した。球根の毒が原因のようだが、危険表示などがなかった」という相談が寄せられた。犬が食べた球根はコルチカム(イヌサフランの園芸名称、以下「イヌサフラン」とする)であり、調査の結果、イヌサフランの球根や葉には有毒成分であるコルヒチンが存在し、人間の食中毒死亡例もあることが分かった。 そこで、イヌサフランの毒について情報提供するとともに、今回の事故の原因と思われる球根が販売され始める時期を前に、表示等について業界へ要望することとした。 問題点 誤って食べたり口に入れるおそれ 芽吹いたイヌサフランとギョウジャニンニクの葉が似ていることから、誤食事故が起こる。生で食べるならギョウジャニンニクは独特のにおいがするが、調理するとにおいが分かりにくくなるため区別がつきにくくなる。一方で