「西武鉄道のコーポレートメッセージは『あれも、これも、かなう。西武鉄道』。今回の新型車両40000系は、まさにそんな思いを体現した車両です」。2月13日、西武鉄道の小手指車両基地で行われた同社の新型車両「40000系」の内覧会で、後藤高志会長はこう語った。 40000系は、3月25日から所沢―豊洲(東京メトロ有楽町線)間、西武秩父―元町・中華街(みなとみらい線)間などを結んで運転される座席指定列車「S-TRAIN」や、一般の列車に使用される予定の電車。4つドア車10両編成の、いわゆる「通勤車両」に分類される電車だが、その設備には数々の工夫が凝らされている。 通勤電車に新たな快適性を 通勤電車といえば、近年はデザインや細部の快適性に力を入れた車両も増えてきているものの、基本的には多くの通勤・通学客をスピーディに輸送するための機能性がもっとも重視される乗り物だ。そんな中で、今回登場した4000