「あなたがウェブで書いたことがすべて事実であると証明してください」──誰だってこんなことを言われたら面食らってしまうだろう。ブログなどで日々のたあいのないことを書いている人ほどそうである。「私が実際に体験したことだ」と言うほかない情報は、多い。 むろん、たいていの人間は事実関係の証明などせずにウェブで情報を発信することができる。それは反論する人間がいないからである。 しかし、当事者が事実無根だと言い放ったときにすぐに証拠を出せるような体勢を取っている人は少ないのではないか。言った言わないの泥仕合が起こることを想定してしっかり録音をしている人、あるいはブログの日記に書いた出来事をすべて録画している人はどれくらいいるだろうか。 証言が食い違った場合、第三者が真実をつかむ為の手段ははいろいろある。そうした真実をつかむ手法を否定するつもりはない。ただ僕はここで、証言者に対して追加の証拠を要求するな