新型コロナウイルスの深刻な感染状況の悪化が続く中、「制御不能の状況」と指摘された東京で入院できない患者を埼玉県の病院に県をまたいで受け入れてもらう事態になっています。重症患者を受け入れる埼玉県の病院内部に密着しました。ほぼ満床になるほどひっ迫。一年以上患者を診察してきた医師も、最近は「恐怖」を感じているといいます。 埼玉県で新型コロナウイルス治療の中核を担う埼玉医科大学総合医療センターを10日訪ね、医師の指導のもと、病院内部の様子を取材しました。 「いろんなところから相談が、ひっきりなしです」 そう話す岡秀昭教授(46)。取材を始めてすぐ、電話が舞い込んできました。コロナの疑いがある発熱患者を診察した直後も電話があり、鳴りやみません。 原則として中等症の患者が入院するエリアについて、岡教授が説明してくれました。 「向こう(別のフロア)のICU(集中治療室)に収容しきれないほど患者さんがいて