妊婦死亡、流産、14歳の母親……知られざる産婦人科の現場から〜大反響漫画『透明なゆりかご』作者・沖田×華さんに聞く 10月13日、『透明なゆりかご』の2巻が発売された。漫画家の沖田×華(おきた・ばっか)さんが産婦人科でのアルバイト体験をもとに描いた漫画だ。 今年5月に発売された1巻では、沖田さんが働いていた1997年頃、日本の本当の死因第1位が中絶だったことや、自分の子供を愛せず他人の子供と取り替えようとする母親など、ショッキングな内容が話題となった。 産婦人科のもう1つの顔を描き続ける沖田さん。今回は勤務先で起こった初めての妊婦死亡事故について話をうかがった。 ---沖田さんのいた病院で初の妊婦死亡事故だったそうですね。今あらためて思い出されることはありますか? ふだんと何ら変わりない分娩でした。妊婦の浜田さんは23歳で目立った既往歴もなく、妊娠も順調そのもの。双子なので分娩はす