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メンタルと歴史に関するanimistのブックマーク (1)

  • 狂人となつた島田清次郎君を精神病院の一室に訪ふ記

    暗いところに種を蒔いて、ごく僅かな光線しか与へないと、その芽は苦もなく生長して、青白い細長いものになる。所謂『萌(もやし)』は、かうしてできる。萌は結局もやし(、、、)で、種にはならぬ。 どんなに早く成長したにせよ、それが軅(やが)て花を咲き実を結ぶ植物になるとは期待し兼ねる。 立派な樹木、丈夫な草木になる筈の種を、単に『萌(もやし)』に終らせるのは、却つて場所を暗くしたものにその責めはあるわけだ。 青春二十一二で一躍文壇の寵児となり、名を天下になした『天才』島田清次郎君は、今『狂人』として、東京市外巣鴨の保養院の一室に淋しく療養してゐる。 彼は実に『天才』といふ世評に反かず、その出世は早かつたが、またあまり綺麗に『天才と狂人』の距離の近いことを説明してしまつた。 『天才』が『狂人』になるのは、医学上からは少しも不思議はないさうだが、社会が天才に対して非常な賞讃を送り、優遇をしながら、狂人

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