機械翻訳において鉄板となってきていたグーグル翻訳。だが、その精度を遥かに凌ぐ技術との呼び声が高いのが、2017年にサービスを開始したドイツ発のニューラル機械翻訳サービス「DeepL」だ。 訳文が返されるまでのスピード感が格段な上に、微妙なニュアンスにも対応する。さらに、訳しにくいところは「うまく飛ばす」「ごまかす」といった人間的な忖度まですることがある印象だ。DeepL翻訳が他の技術に大きく水をあけているといわれる理由もそのあたりにありそうだ。 さて、このDeepL、広くビジネスの世界では実用化されているが、「文学」を訳させてみたらどうなるのだろうか。そして、日本語特有の「読み仮名」(英語、その他にも「発音記号」は存在するが、役割は同じではない)、あるいは旧字「ゐ」や、旧仮名遣い(たとえば「なすつたやうに(なすったように)」)は、DeepLが採用するアーキテクチャにどの程度ネガティブな影響