いよいよ夏の甲子園、全国高校野球選手権記念大会の幕開けである。初戦は“オラが街”の代表、地元高校を応援しようというのが人情だ。だが、その学校、本当にあなたの地元の生徒なの? *** 今年(2018年)の夏の甲子園は、記念すべき第100回とあって、例年よりも多い47都道府県の56代表校(東京、北海道、大阪府、埼玉、千葉、神奈川、愛知、兵庫、福岡の各都道県は、南北または東西の各代表校)が出場するとあって、各校の力の入れ方もハンパではない。この大会で名を挙げれば、大きな宣伝効果が見込めるのだ。 ならば実力のある選手をよそから引っ張ってくるのが手っ取り早い。また、何としても甲子園に出場したいが、地元はレベルが高すぎるため、強豪校の少ない他県からでも、という生徒もいるだろう。 それを責めるつもりは毛頭ない。しかし、そうしたチームを、高校野球ファンはこう呼ぶのだ、“外人部隊”――。 そこで、夏の甲子園