「伝説巨神イデオン」(1980年)のメカニックデザインをはじめ、「魔境伝説アクロバンチ」(1982年)、「銀河旋風ブライガー」(1981年)、「銀河烈風バクシンガー」(1982年)、「銀河疾風サスライガー」(1983年)といったJ9シリーズ、また「絶対無敵ライジンオー」(1991年)に始まるエルドランシリーズのメカにデザインスタジオ“サブマリン”を率いて参加してきた樋口雄一さん。現在でも玩具デザインを手がけたり、積極的に個展を開きながら、新しいアイデアを温めている。 アニメやロボットにかたくなにこだわったわけではないが、だからこそ樋口さんの人生は、とことん自由だ。ご自宅に近い南柏駅前の喫茶店で、風のように軽快な人生を振り返っていただいた。 いざとなったら、上野で似顔絵描きになればいい ── 樋口さんは、最初はアニメ業界に入るつもりではなかったと聞いています。確か、最初はアクセサリーの会社に