米ディズニーは12月2日、フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールド内のアトラクションの「スプラッシュ・マウンテン」を2023年1月23日に閉鎖すると発表した。同社は、今から約2年半前に、この乗り物の人種に関する描写が差別的であるとの批判を受けて、閉鎖を発表していた。 カリフォルニア州のディズニーランドは、まだ閉鎖時期を発表しておらず、「後日、追加情報を共有する」と2日に述べた。 ディズニーが最初にスプラッシュ・マウンテンを閉鎖すると発表したのは2020年6月のことだった。当時は、その前月に発生したジョージ・フロイド殺害事件を受けて人種差別に反対する抗議運動が拡大し、この乗り物が黒人の歴史に誤解を生むとの指摘があがる映画「南部の唄」をモデルに建設されたことが批判を浴びていた。 ディズニーは、アトラクションのテーマを映画「プリンセスとカエル」に変更し、ティアナ姫と相棒のルイがマルディグラの祭
ライター 鯨ヶ岬 勇士 更新日2022.08.15 解説:『バットガール』のお蔵入りと差別問題 ワーナーとDCに批判が集まる経緯と背景 いきなりの「『バットガール』お蔵入り」報道 2022年8月6日現在、アメコミファンや映画ファンの間でのもっぱらの話題と言えば、HBO Maxで配信予定だった映画『バットガール(原題:Batgirl)』の突然のお蔵入りだろう。本作は2021年のミュージカル映画『イン・ザ・ハイツ』のニーナ・ロザリオ役を務め、ドミニカ系アメリカ人のレスリー・グレイス氏が主人公であるバットガール/バーバラ・ゴードンを演じることとなっており、映画での有色人種のバーバラ・ゴードンは2017年のアニメーション映画『レゴバットマン ザ・ムービー』でのロザリオ・ドーソン氏以来となる。他にも彼女のルームメイトで親友のDC実写映画初のトランスジェンダーの登場人物アリシア・ヨーをフィリピン系でト
女性の軍隊参加は、現代フェミニズムの一つの争点となっている。広く誤解されているようだが、フェミニズムを、女性の「私領域から公領域への参入」や「公領域における男女平等」要求にのみ還元することは適切ではない。それらの視点から解くならば答えは決まっている―「もっと女性兵士を」、「軍隊にも男女平等を」。 だが、フェミニズムはその誕生当初から、近代に依拠しつつ近代を超えようとする志向性を内包してきた。すなわち、自由や平等、人権といった近代的な諸概念に依拠しつつも、それらを自明のものとはせず、批判的に吟味する視座をも有してきた。だからこそ、女性の軍隊参加をめぐっても、フェミニストたちは「増えた女性兵士はそこで何をなすのか?」、「男女平等の軍隊で一体何が変わるのか?」と問い、ジェンダー平等の内実をめぐって論争を繰り広げてきたのである。 しかしながら、この映画『G.I.ジェーン』にはそのような繊細な迷いは
ハリウッドでアジア系米国人(アジア系)の監督や俳優の活躍が近年めざましい一方、米国ではアジア系への差別や暴力が頻発。背景には新型コロナと中国との関連を過度に強調したトランプ前大統領の存在もあるとされていますが……。ハリウッドの現状も含めてロサンゼルスから伊藤恵里奈記者の報告です。 Beyond Gender初回:性的シーンの撮影で俳優をケア。#MeToo後、高まる「インティマシー・コーディネーター」の需要 日本では? 「知っているアジア系米国人は?」の質問、最多回答は… アジア系に対してはステレオタイプな印象が強く、加えて女性の場合はジェンダーと人種の複合差別にあっている――。アジア系の地位向上を目指す団体「LAAUNCH」が、今年春に実施した調査で明らかになりました。 「知っているアジア系は?」という問いに対しては、回答した2766人の中で、最も多かった答えが「知らない」で42%に達しま
Racism and Anti-Japanese Imperialist Propaganda in Breakfast At Tiffany’s By Val Rey In 1960s Hollywood films, characters of color were played by white actors in order for more people to consume the media due to the notion that whiteness is more acceptable and is the default race; these white actors also embodied dangerous stereotypes about people of color and appropriated their features and cultu
俳優のハル・ベリーが次回作で「トランスジェンダー男性」を演じる可能性に言及。しかし、世間から批判が殺到したことを受け、考えを改め、降板したことが明らかになった。何が問題?(フロントロウ編集部) ハル・ベリー、トランスジェンダーを演じると明かして批判殺到 映画『チョコレート』(2002年日本公開)での演技が高く評価され、アフリカ系アメリカ人として初めてアカデミー賞の主演女優賞を獲得したことでも知られる俳優のハル・ベリーは、インスタグラムライブで行なったセレブ御用達ヘアスタイリストのクリスティン・ブラウンとのリモート対談中に、次の作品で“トランスジェンダーの男性”を演じる可能性に言及。しかし、これに、世間から大きな批判が寄せられた。 クリスティンとの会話のなかで、「この作品は、トランスジェンダーである女性の物語で、彼女は男性へと性転換する女性なの。彼女は、私が今後参加するかもしれない作品のなか
ヒラリー・スワンクは、「ボーイズ・ドント・クライ」でキャリア初のオスカー主演女優賞を受賞した。ジャレッド・レトを助演男優賞に導いたのも、男性に生まれながら女性として生きる人物を演じた「ダラス・バイヤーズクラブ」だ。エディ・レッドメインも「リリーのすべて」でキャリア2度目の候補入りをしたし、トランスジェンダーではないものの、グレン・クローズは「アルバート氏の人生」、ダスティン・ホフマンは「トッツィー」で、自分と違う性別になる人物を演じ、ノミネートされている。 役者が最も望むのは、自分自身とかけ離れた、前に演じていない役を演じること。だから、彼らにとって、自分と違う性別になるキャラクターは、とてつもなく美味しい。観客や賞の投票者も、外見やふるまいからして大変身した彼らを見て、「すばらしい」と感動する。 しかし、多様化、機会の平等への意識がハリウッドでも高まる中、こういったキャスティングは、急速
オスカー女優ハル・ベリーが、批判を受けて新作で演じる予定だったトランスジェンダー役を降板。7月3日にInstagramライブで、トランスジェンダーの男性役を演じることを明らかにしていましたが、急転直下の7月7日、Twitterに「皆さんからいただいた意見に対して謝罪します」と投稿しました。 ハル・ベリー(画像はハル・ベリー公式Instagramから) ハルは生まれたときに割り当てられた身体的な性別と、自分で認識している性別が一致している「シスジェンダーの女性」として、「自分はこの役を引き受けるべきでなかった」と謝罪。この役は実生活でもトランスジェンダーの俳優が「自分のストーリーを世の中へ伝えるために生かすべき機会」だと述べ、寄せられた厳しい意見にも感謝。今後は勉強を心掛け、またマイノリティーの支援者として公私にわたって自分の発信力を生かしたいと表明しました。 かねて性的少数者のキャラクター
『風と共に去りぬ』(1939年)でのハティ・マクダニエル(右)。Photo: Silver Screen Collection/Getty Images 1940年2月29日、当時46歳だった女優ハティ・マクダニエルは、『風と共に去りぬ』(1939年)のマミー役で、アカデミー賞の歴史に名を残した。彼女は、黒人俳優として初のオスカー像を獲得したのだ。助演女優賞受賞のスピーチで、マクダニエルは「今後、どんなことでも成し遂げられるという道しるべとして、いつもこの賞をよりどころにします」と感極まった。しかし、彼女のキャリアを次なる次元に導くはずだったこの受賞が、結果的には、むしろ逆の効果を生むことになったのだ。 受賞から数か月経ったある日、彼女は劇場めぐりのライブツアーに送り出され、映画で演じた役を、半分空っぽの客席に向かって演じ続けることとなった。さらにこの受賞が脇役女優を強く印象付けたため、マ
映画『風と共に去りぬ』(1939年)のポスター(2007年12月9日撮影)。(c)GABRIEL BOUYS / AFP 【6月10日 AFP】米国をはじめとする各国で人種差別と警察の暴力に抗議するデモが拡大し、放送業界が配信内容の見直しを進める中、動画配信サービスHBOマックス(HBO Max)は9日、映画『風と共に去りぬ(Gone with the Wind)』をストリーミング配信のコンテンツから削除した。 【写真特集】世界各地に広がる抗議デモ 米黒人男性死亡事件 南北戦争を舞台にした1939年公開の同作はアカデミー賞(Academy Awards)9部門を受賞し、インフレを考慮した興行収益で歴代トップに君臨する歴史大作だが、奴隷が不満を言わず、また奴隷所有者が英雄のように描かれているという部分は批判の的にもなっている。 HBOマックスはAFPへのコメントで、「『風と共に去りぬ』には残
『ゲット・アウト』(原題: Get Out)は、2017年のアメリカ合衆国のホラー映画。白人のガールフレンドの実家を訪れたアフリカ系アメリカ人の青年が体験する恐怖を描く。監督・脚本はジョーダン・ピール、主演はダニエル・カルーヤが務めた。 日本では2017年9月17日に「第10回したまちコメディ映画祭in台東」で初上映されたのち[4]、同年10月27日に全国公開された[5]。 あらすじ[編集] クリス・ワシントンは、恋人ローズ・アーミテージの実家に挨拶へ行くことになった。クリスが「なぜ君は僕が黒人であることを両親に伝えないのか」と尋ねると、ローズは一瞬動揺した素振りを見せたものの、「父さんと母さんは人種を気にするような人たちじゃないわ。貴方のことを歓迎してくれるはずよ」と答えた。ニューヨークの高級住宅街にあるローズの実家へ向かう途中、2人の乗る車は鹿に衝突した。クリスは撥ねてしまった鹿を見て
リンク Unplanned Movie Abby Johnson | Unplanned Movie Unplanned is the inspiring true story of one woman’s journey of transformation. All Abby Johnson ever wanted to do was help women. As one of the youngest Planned Parenthood clinic directors in the nation, she was involved in upwards of 22,000 abortions 172502
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