「ちきりんの“社会派”で行こう!」とは? はてなダイアリーの片隅でさまざまな話題をちょっと違った視点から扱う匿名ブロガー“ちきりん”さん。政治や経済から、社会、芸能まで鋭い分析眼で読み解く“ちきりんワールド”をご堪能ください。 高校生のころ、数学の問題集を使って勉強する際、私は問題を一読するとその後はろくすっぽ考えもせず、巻末の解答を見ていました。最初に「問題」「解答」、それに「解法のヒント」まで見てしまい、「こういう問題はこうやって解くものなのね」と覚えてテストに備えていたのです。 数学でさえ「考える科目」ではなく「暗記する科目」だと思っていた私は、アタマの中に蓄積する「問題と解法のパターン認識数」を増やして受験を乗り切りました。 仕事を始めてからも、「こういう案件はこうやって処理するのだ」と上司や先輩が教えてくれるのを素直に覚え、次に同じような事態に遭遇した時には同様の対応を取って乗り