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産経新聞とイスラームに関するkanoetatsuのブックマーク (34)

  • 【「移民」と日本人 今年起きること】「異教徒と近い」 墓地でも宗教めぐる争い

    国保から墓場まで㊦イスラム系の土葬墓地をめぐっては地域住民との軋轢も生じている。 ㊥「安価」な移民 人生を丸ごと引き受ける覚悟はあるか 遺体に遺体を重ねる大分県日出町では、九州で初となる計画に水質汚濁や風評被害を理由に反対運動が起きた。計画地は名水で知られる湧き水の水源近くにあり、墓地の水が飲用水に流れ込む懸念があった。 町は世界保健機関(WHO)の報告書などを基に影響はないと説明したものの、計画地を近くの町有地に変更。昨年5月にイスラム教徒側と住民の間で合意が成立したが、今度は隣接市の一部住民が地下水の汚染を理由に反対した。 町は「手続き上は進めざるを得ない」として今年中にも全79区画が完成する見込みだが、すべての区画が埋まれば、遺体の上に重ねて土葬する可能性もあるという。 近くに住む町議(74)は「日人は土葬とは縁遠くなり、正しい埋葬の仕方もよくわからない。将来的には何百体になるか分

    【「移民」と日本人 今年起きること】「異教徒と近い」 墓地でも宗教めぐる争い
  • 【正論】宗教を通し世界の政治振り返る 日本大学教授・松本佐保

    佐保氏2023年の国際ニュースを政治と宗教の観点から考察していく。国際情勢を見渡すと昨年から続くロシアウクライナ侵略を巡っては背景の一つにロシア正教会とウクライナ正教会の対立がある。イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスとの紛争にはユダヤ教とイスラム教の対立がある。実態は領土や占領地を巡る争いだとしても民族的アイデンティティーに関わり、宗教がその重要な要因であることに変わりはない。 背景の宗教問題を理解し「グローバルサウス」の中で経済的な台頭が目覚ましいインドについても宗教なしには語れない。カナダでシーク教徒リーダーが暗殺された事件を巡り、インド諜報機関の関与が疑われたことにインドが反発し、カナダとの間で外交問題に発展した。

    【正論】宗教を通し世界の政治振り返る 日本大学教授・松本佐保
  • 【正論】宗教と政治複雑に絡む中東問題 日本大学教授・松本佐保

    イスラエル軍の攻撃で負傷し、病院で治療を受ける子ども=23日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニス(ゲッティ=共同)パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは、イスラエルに対しかつてない大規模奇襲攻撃を仕掛け、外国人を含む多数の人質を取った。イスラエル軍による地上戦が開始されれば、双方にさらに多くの犠牲者が出るのは必至だ。

    【正論】宗教と政治複雑に絡む中東問題 日本大学教授・松本佐保
  • 【主張】ハマスの攻撃 戦火の拡大阻止に全力を

    これは無差別の大規模テロ行為であり、民間人や非軍事目標を攻撃した国際人道法(戦時国際法)違反の非道な戦闘行為である。いかなる理由があれ、到底容認できない。 パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスが、イスラエルを大規模攻撃した。イスラエルも空爆などで応酬し、激しい戦闘が続いている。双方の死者数は膨れ上がるばかりだ。 ハマスは数千発のロケット弾攻撃に加えイスラエル領内に侵入し、多数の民間人を殺害し人質として拉致した。ハマスは即刻軍事行動を中止し、人質を解放しなければならない。 米英独仏伊の首脳はイスラエルへの「揺るぎない結束した支持」を表明した。対照的にイランのライシ大統領は、ハマスのイスラエル攻撃を「英雄的だ」と称賛した。 イランはハマスやイスラム過激派組織ヒズボラに強い影響力を持つ。イランやヒズボラが戦闘に主体的に関与すれば、混迷は一気に深まる。日や国連、関係各国はハマス、イスラエル双方

    【主張】ハマスの攻撃 戦火の拡大阻止に全力を
  • 【宮家邦彦のWorld Watch】音楽禁止のイスラム諸国で今…

    サウジアラビアに2021年11月、開校したヤマハ音楽教室リヤド校(ヤマハ提供)アフガニスタンのタリバン政権が7月、西部ヘラート州で住民から没収した大量の楽器を焼却したという。「音楽は若者を誤導し、社会を破壊する」と断じ、楽器演奏者も処罰されるそうだ。おいおい、筆者だってサックスとベースを嗜(たしな)む音楽家の端くれ。実に驚くべきニュースである。 宮家邦彦氏確かにイスラムを厳格解釈する宗派は「歌舞音曲」をタブー視してきた。タンバリンをたたきながら歌う少女に近付かないよう預言者ムハンマドが信者に命じたなどとする伝承が残っているからだ。実際サウジアラビアでは過去半世紀、公共の場で音楽の演奏・再生が禁止されてきた。 筆者が1980年に初めて訪れた首都リヤドには映画館も劇場もなく、唯一、音楽らしい響きは1日5回モスクから流れるコーラン朗誦だけだった。ところが今この石油大国は大きく変わりつつある。

    【宮家邦彦のWorld Watch】音楽禁止のイスラム諸国で今…
  • 【主張】タリバン復権2年 恐怖政治は未来を閉ざす

    アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンが、首都カブールを制圧し、権力を掌握してから2年が経過した。この間タリバンは、女性の教育や就労を大幅に制限したり、公開処刑を復活させたりするなど、国民への抑圧を強めた。 タリバンを正当な政権として承認した国はなく、歳入の多くを占めていた国際社会からの援助が滞ったことで、貧困は急速に進んだ。国連は糧不足なども含め「世界最悪の人道危機の一つ」と指摘する。 タリバンは恐怖政治が国の未来を閉ざしている現実を直視すべきだ。国際社会に制裁解除を求めているが、抑圧的な政策を改めるのが先である。 タリバンはカブール制圧直後、「イスラム法の範囲内で女性の人権を尊重する」とアピールしたが、言葉だけに終わった。日の中学・高校に当たる中等学校や大学への女子生徒の登校を禁止し、国連と非政府組織(NGO)で女性の出勤停止を通告した。 国連のグローバル教育担当特使を務める

    【主張】タリバン復権2年 恐怖政治は未来を閉ざす
  • 【主張】北欧での聖典焼却 イスラム圏への非礼慎め

    北欧のスウェーデンやデンマークで、反イスラムデモ参加者がイスラム教の聖典コーランを燃やしたり、踏みつけたりして、イスラム諸国が強く反発している。 中東からの移民、難民の増加に伴う反イスラム感情の高まりが背景にある。イラクからの非イスラム教徒の難民がコーラン焼却に関わったケースもある。 コーランはイスラム教徒にとって大切な聖典だ。デモ隊がさまざまな主張を展開する自由は守られるべきだが、コーランを焼いたり毀損(きそん)したりする非礼は望ましくない。イスラム諸国の懸念払拭へ、スウェーデンとデンマークの当局は再発防止に努めるべきである。 放置すればテロや過激な抗議行動を誘発し、スウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟に悪影響をもたらす。 イラクではコーラン焼却に反発したデモ隊がスウェーデン大使館に放火する事件が起きた。イラク政府はスウェーデン大使を国外退去させ、「コーランが再び燃やされれば断

    【主張】北欧での聖典焼却 イスラム圏への非礼慎め
  • 【斎藤勉の眼】「イスラムの乱」怯える侵略者

    5月、モスクワの「赤の広場」での軍事パレードで演説するプーチン露大統領 (ロイター)プーチン露大統領が「国家団結」の錦の御旗として掲げるのが毎年5月9日の「対独戦勝記念日」だ。 大統領就任3年目の2002年のこの日、プーチン氏はモスクワ・赤の広場での盛大な式典で「ナチス・ドイツを破った歴史の教訓を新たな敵『国際テロ』との対決に振り向けよう」と演説した。皮肉にも、その直前、ロシア南部・ダゲスタン共和国のカスピースク市中心部で爆弾テロが起き、約40人が死亡する。 2年後の同日、今度は西隣のチェチェン共和国の首都グロズヌイの式典会場で爆弾が炸裂(さくれつ)、カディロフ大統領ら政府要人を含む約50人が殺された。

    【斎藤勉の眼】「イスラムの乱」怯える侵略者
  • 【中東ウオッチ】期待は失望に変わった 現場で見た「イラクの20年」

    2003年4月、イラクの首都バグダッドで、地図を広げ詳細な位置をイラクの警官に尋ねる米兵(佐藤貴生撮影)イラク戦争は3月20日で開戦から20年となった。米軍は侵攻の約3週間後に首都バグダッドを制圧し、直後に訪れた街は喜びにあふれていた。だが、歓喜が流血の抗争にとって代わるのにそう時間はかからなかった。治安は悪化の一途をたどり、イラクは今も混乱から抜け出せずにいる。現地で取材した時々の局面を交え、「イラクの20年」を振り返った。 敵意隠さず米軍がバグダッドを制圧してフセイン独裁政権が崩壊したのは2003年4月9日のことだった。筆者はその後まもなく、先輩記者2人とヨルダンから陸路でイラクに入った。首都は落ち着いていて自由に移動できたが、対立の萌芽(ほうが)も感じ取れた。

    【中東ウオッチ】期待は失望に変わった 現場で見た「イラクの20年」
  • 【一筆多論】イランの空手チャンピオン 内畠嗣雅

    若いころ、米国に同い年のイラン人の親友がいた。運動神経は抜群で腕っぷしが強く、空手でイラン1、2位を争っていた。1979年、イスラム勢力が親米政権を打倒したイラン革命の際、フランスを経て、米国に逃れた。詳しくは聞かなかったが、国王のボディーガードのようなことをしていたようだ。 常に笑顔を絶やさず、まめな男で、簡単な事を出す際にも、冷凍野菜をチンして付け合わせるのを忘れなかった。私自身は当時、イスラム革命やイラン、その周辺地域にとくに興味はなかったため、この空手家のイメージが、すなわちイランということになった。 気は優しくて力持ちといったところだろうか。 イランの対日感情は悪くない。日が大国ロシアを破った(日露戦争=1904~05年)のもその一因である。53年には、国際石油市場で孤立していたイランに日企業がタンカーを送り、世界で初めて石油製品を直接買い付け、イラン経済に手を差し伸べた。

    【一筆多論】イランの空手チャンピオン 内畠嗣雅
  • NY警官襲撃で2人負傷 19歳の男拘束、過激思想か

    米ニューヨークの繁華街タイムズスクエア近くで昨年12月31日夜、警察官3人が男(19)に刃物で襲われ、うち2人が頭部を負傷して病院に運ばれた。警察官が発砲し、男の肩に命中して男は拘束された。AP通信は捜査関係者の話として、イスラム過激派の思想に影響を受けていたと伝えた。 当時、タイムズスクエアでは年越しイベントが開催され、現場も多くの人でにぎわっていた。警察官らと男のいずれも命に別条はない。 APによると、拘束されたのは約400キロ離れた東部メーン州に住むトレバー・ビクフォード容疑者。インターネットでの投稿でイスラム過激派の思想に言及していたのを捜査関係者が確認したという。捜査当局は警察官を狙った理由など動機を調べている。(共同)

    NY警官襲撃で2人負傷 19歳の男拘束、過激思想か
  • 【カタールの街角から】ネコ派が圧倒?その理由は

    サッカーW杯カタール大会 カタールで愛されている野良ネコに餌付けする男性=ドーハ首都ドーハを歩いていると、必ず出くわす動物がいる。「クッタト・ダール」、日語で言う野良ネコのことだ。ごみ箱の中や車の上など完全に街並みに溶け込んでいる。餌付けをしている人も目立ち、多くの人に愛されているのが分かる。 野良ネコに昼で残ったスパイシーチキンをふるまっていたヨルダン出身で配達業のマハッド・ラマダンさん(24)に「ネコが好きなのか?」と声をかけてみた。ラマダンさんいわく、カタールでは「イヌよりネコ派」が断然多いらしい。イヌは家の中に入れないが、ネコはフレンドリーなので好きだという。 「日ではイヌ好きも多い」と伝えるとラマダンさんは「イヌもかわいいけれど、アラブ人はネコを大切にするかな」。背景にはイスラム教とネコの関係がある。カタールなどの中東地域でネコが大切にされるのは、イスラム教の預言者ムハンマ

    【カタールの街角から】ネコ派が圧倒?その理由は
  • 【主張】イランの抗議デモ 血の弾圧を直ちにやめよ

    イラン各地で、政府への抗議デモが2カ月以上続き、人権弾圧を監視する非政府組織によると、470人ものデモ参加者が殺害された。未成年者の犠牲者も多く含まれているという。 言論や集会の自由が厳しく制限されているイランで、これほど長く抗議活動が続くのは極めて異例であり、長年の抑圧や経済の低迷で積した政府への怒りが噴き出した末の流血の大惨事だ。 イラン当局は弾圧を直ちに中止し、国民と対話すべきだ。弾圧の継続は国内の亀裂と、国際社会からの孤立を深めるだけである。 きっかけは9月中旬、首都テヘランを旅行中だったクルド系の22歳の女性が、髪を覆うスカーフ「ヘジャブ」のかぶり方が不適切だとして風紀警察に拘束され、3日後に急死したことだ。女性は拷問の末に亡くなった疑いがあり、当局への反発が広がった。 イスラム教シーア派の法学者が統治するイランでは、女性はヘジャブで頭髪を覆い隠すよう義務付けられている。 だが

    【主張】イランの抗議デモ 血の弾圧を直ちにやめよ
  • 【世界の論点】ワールドカップを巡る人権批判

    11月23日、W杯カタール大会の日戦前の記念撮影で、反差別を訴える腕章の着用を認めなかった国際サッカー連盟(FIFA)に抗議するため、口を覆うポーズをとるドイツ代表選手ら(ロイター)中東初のサッカーワールドカップ(W杯)がカタールで開催されている。「祭典」に向けてスタジアム建設など大規模開発が進んだ陰で、欧州のメディアなどは、外国人の出稼ぎ労働者の待遇を問題視したほか、LGBTQ(性的少数者)に対する差別的対応などカタールの人権状況を巡って痛烈な批判を浴びせた。イスラム教の価値観を重視する同国のメディアは強く反発。欧州でも批判を「偽善」と揶揄(やゆ)する指摘が上がる。 ◇ 欧州 奴隷の血の上に築かれた

    【世界の論点】ワールドカップを巡る人権批判
  • 【迫るサッカーW杯】イスラム圏で初の祭典 カタール大会の理想と現実

    サッカーW杯のカウントダウン時計=10月12日、カタール・ドーハ(ロイター=共同)サッカーの祭典、ワールドカップ(W杯)カタール大会の開幕が20日に迫った。開催国カタールはアラビア半島に位置する秋田県よりやや狭い国で、半径40キロ以内に首都ドーハをはじめとした5都市の8会場が位置する史上最もコンパクトなW杯となる。中東での初開催で、人権問題への対応などさまざまな話題を呼ぶ。人口(約280万人、外国人居住者含む)の3分の1強に相当する約120万人の観戦者を受け入れるカタール大会は何を目指すのか。 欧米から批判「W杯はカタール、中東、アラブ世界に永続的でポジティブな影響を与える、ユニークな大会になることを約束する」 開幕まで約1カ月となった10月17日、大会組織委員会のナセル・アル・ハタルCEO(最高経営責任者)はそう強調した。 カタールが2022年のW杯開催国に決まったのは10年12月。以来

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  • イラン抗議デモ 暴力的な弾圧には限界がある

    【読売新聞】 イスラム教の戒律に基づく厳格な統制や、経済の苦境に対する人々の不満が噴出したと言える。イラン政府は、強権で国民を抑えつける手法の限界を認識するべきだ。 イラン各地で反政府デモが広がり、1か月あまり続くという異例の事態と

    イラン抗議デモ 暴力的な弾圧には限界がある
  • ウイグル人強制収容 4分の1が監視システムに基づき収容か

    中国政府が新疆(しんきょう)ウイグル自治区で少数民族のウイグル人を強制収容している問題で、その4分の1近くが監視カメラや携帯電話などで収集した個人情報から対象者を識別する「一体化統合作戦プラットフォーム」(IJOP)に基づく収容とみられることが29日、分かった。中国公安当局から流出した内部資料「新疆公安ファイル」で傾向が示されており、大規模な監視システムが収容政策と連動している実態が改めて浮き彫りになった。 新疆公安ファイルを基に顔写真が確認できる男女2884人の収容者について、日ウイグル協会が名前や年齢、収容期間、収容理由などをリスト化。このうち23%に当たる約650人の収容理由に記載された表記「一体化推送」は、日ウイグル協会のレテプ・アフメット副会長や、協会に協力的な研究者によればIJOPによる収容指示を示すという。同協会はリストなどを基に収容理由などの分析を進めていく。 新疆公安

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  • 【米軍アフガン撤収1年】顔出し禁止「女性守るため」 タリバン勧善懲悪省幹部が主張

    インタビューに応じるアフガニスタン「勧善懲悪省」のモハマド・サディク・アキフ幹部(森浩撮影)アフガニスタンの実権を握ったイスラム原理主義勢力タリバンが設置した「勧善懲悪省」の報道担当幹部が産経新聞の単独インタビューに応じた。同省は旧タリバン政権期(1996~2001年)に弾圧を主導した宗教警察。幹部はイスラム法(シャリーア)の徹底が任務だと主張し、顔をベールで被う命令などの女性の権利侵害を「女性を守るためだ」と正当化した。(カブール 森浩) 取材に応じたのは同省のモハマド・サディク・アキフ幹部=写真。タリバンは昨年9月、従来の女性問題省を廃止し、勧善懲悪省を復活させた。アキフ幹部は役目について、「イスラム的に非合法なものすべてを防ぎ、イスラム法が命じたものを確立することにある」と説明した。 アキフ幹部によると、これまで女性が顔をスカーフなどで覆うことの徹底など8つの命令を出している。アキフ

    【米軍アフガン撤収1年】顔出し禁止「女性守るため」 タリバン勧善懲悪省幹部が主張
  • 【正論】政教分離の検証求められる日本 文化人類学者、静岡大学教授・楊海英

    静岡大学の楊海英教授=2017年12月、東京・大手町(寺河内美奈撮影)政治と宗教の関係は、人類の歴史が始まって以来、ずっと困難を極めてきた課題である。近代に入ってからも、根的な解決策を見いだせなかった国家もまた多い。 「宗教の中国化」一党独裁の社会主義中国は現在、習近平政権の下で「宗教の中国化」政策を怒濤(どとう)のような勢いで推進している。キリスト教と仏教、そしてイスラム教の世界の三大宗教はいずれも中国以外の地で発祥し、東伝してきた「外来の信仰」である。中国以外の哲学と思想に敵意を抱き、自国文化のみを崇高な存在とみなす中華思想に基づき、外来の宗教を徹底的に中国風に改造する同化政策である。

    【正論】政教分離の検証求められる日本 文化人類学者、静岡大学教授・楊海英
  • 【新聞に喝!】「ザワヒリ容疑者」殺害報道の怪 イスラム思想研究者・飯山陽

    バイデン米大統領は1日、イスラム過激派テロ組織アルカーイダの2代目指導者、アイマン・ザワヒリ容疑者をアフガニスタンで殺害したと発表した。 エジプトの首都カイロに生まれたザワヒリ容疑者は、初めてイスラム過激派として逮捕されたのが15歳という筋金入りのテロリストだが、父はカイロ大学教授、祖父はエジプトのイスラム教最高権威者であるアズハル総長、大おじの一人はアラブ連盟初代事務局長という名門一家の出である。人も医師で、は裕福な政治家の娘だ。貧困や差別がテロリストを生むというメディアの「常識」を覆す。 実はザワヒリ容疑者は1997年のルクソール事件の首謀者でもある。エジプト南部にあるナイル川沿いの観光地ルクソールの古代遺跡のひとつ、ハトシェプスト女王葬祭殿で11月17日、日人10人を含む62人が惨殺されるテロ事件が発生した。自動小銃やナイフなどによる攻撃は30分以上に及び、周囲が血の海となる極

    【新聞に喝!】「ザワヒリ容疑者」殺害報道の怪 イスラム思想研究者・飯山陽