インドネシア大統領選で当選を確実にし、踊るプラボウォ国防相(右)とギブラン氏=14日、ジャカルタ(ロイター=共同) 有権者が2億人以上で世界最大の直接選挙といわれるインドネシア大統領選で、ジョコ大統領から支援を受けたプラボウォ国防相が当選を確実にした。 プラボウォ氏は経済成長を推進したジョコ政権の路線を引き継ぐと表明している。 東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国のうち経済規模と人口が最大のインドネシアで、自由と民主主義が維持されるのは極めて重要だ。 インドネシアは、中国が軍事拠点化を進める南シナ海の沿岸国でもある。中東からの原油タンカーの大半が通過するマラッカ海峡などシーレーンの要衝を擁するインドネシアの安定は、日本の国益にも直結する。「自由な海」を守るために、日本は同じ海洋国家として、インドネシアとの連携を強めたい。 日本政府はインドネシアやフィリピンなど4カ国の海上保安当局を支援し