インドで下院総選挙の開票が行われた。モディ首相率いるインド人民党は前回より議席を大きく減らし単独過半数を割ったが、与党連合は勝利した。 モディ氏は初代首相ネール以来となる連続3期目に入る。内政では経済格差の問題や少数派のイスラム教徒らとの融和に尽力する必要があろう。 新たな外交安全保障政策も展開すべき時にきている。 モディ政権下でインドは経済成長を遂げ、数年内に国内総生産(GDP)は世界第3位になる見通しだ。人口は中国を抜き世界一となった。核拡散防止条約(NPT)体制外ではあるが核保有国でもある。 インドは独立以来、非同盟中立を掲げ、今も世界の主要国に対し全方位外交を展開している。理念よりも実利を重視するしたたかさが目立つ。 だが、名実ともに世界の大国となったインドには、これまでの外交を改めてほしい。 モディ氏は開票後、「世界最大の民主主義の勝利だ」と語った。そう自負するなら、「世界最大の