浜田靖一防衛相は20日、アフリカ北東部スーダンに在留する邦人の国外退避のため、航空自衛隊の輸送機をアフリカ東部ジブチに派遣するよう命じた。スーダンでは正規軍と民兵組織の衝突が激化しており、林芳正外相から自衛隊法に基づく派遣準備の要請を受けていた。一方、自衛隊制服組トップの吉田圭秀統合幕僚長は20日の記者会見で、初の陸上輸送実施も検討していると明らかにした。 日本政府関係者によると、スーダンには大使館員ら63人の邦人が滞在している。輸送機は週内に国内の基地からジブチへ出発するとみられる。 松野博一官房長官は20日の会見で、ジブチに向かう輸送機はC2やC130を念頭に置いていると説明した。スーダン情勢に関しては「外出は一切できず、大部分の地域で停電と断水が続いている。停戦が守られていない状況」と指摘し、先進7カ国(G7)と緊密に連携して対応する姿勢を強調した。 防衛省・自衛隊は、先遣隊として連