ロシアの隣国ジョージア(グルジア)で国外から資金提供を受ける団体やメディアをスパイ扱いして規制する新法が成立した。 プーチン露政権が類似する法律を弾圧に使っている先例があるため、ジョージアの野党勢力は新法を「ロシア法」と呼んで反発している。 ジョージアは旧ソ連圏の民主化の旗手とみなされてきた。昨年にはウクライナに次いで欧州連合(EU)加盟候補国の地位も与えられた。しかし、新法成立を欧米は強く批判しており、ジョージアのEU加盟交渉には暗雲が垂れ込めた形だ。 新法は国外から活動資金の20%以上を得ている団体に「外国勢力の利益を追求する組織」として登録を義務付ける。財務や活動に関する報告を求め、違反すれば高額の罰金を科す。 与党「ジョージアの夢」が法案を議会に提出した4月以降、首都トビリシでは大規模な抗議デモが繰り返された。ズラビシビリ大統領は法案に拒否権を行使したものの、「夢」が過半数を握る議