中国チベット自治区を走る「ラサ・シガツェ鉄道」。この路線をネパールの首都カトマンズまで延伸する計画が本格化しようとしている(中国交通インフラ大手、中国鉄建関連企業サイトより)「世界の屋根」と呼ばれるヒマラヤ山脈で、中国による鉄道敷設計画が本格的に動き出そうとしている。中国・チベット自治区とネパールの首都カトマンズを結ぶ計画だ。中国には南アジアでの存在感を高め、関係が冷え込むインドを牽制(けんせい)する意図がある。ただ、需要は見通せず採算性は不明。スリランカなど世界各地で問題化している中国の「債務のわな」にネパールも陥る懸念が付きまとっている。