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産経新聞とベラルーシに関するkanoetatsuのブックマーク (33)

  • 【主張】ロシアの五輪参加 平和の祭典をうたうなら

    オリンピックが平和の祭典をうたう以上、結論を躊躇(ちゅうちょ)する必要はないはずだ。 来夏に開幕するパリ五輪は最大の懸案に答えを出さないまま、あと1年を切った。ウクライナを侵略するロシアと、これを支援するベラルーシの大会参加問題である。撤退、停戦がない限り、出場はあり得ない。 国際オリンピック委員会(IOC)は五輪開幕1年前の7月26日、世界各国・地域に招待状を送ったが、ロシア、ベラルーシ両国には送付していない。 IOCのバッハ会長は両国選手の五輪出場可否の判断は10月のIOC総会より後になるとの見通しを示し、「デッドラインは大会直前だ」とも話した。 一方で「われわれには各国政府のために選手を罰しない責任がある」として、各競技団体には個人の中立選手として両国勢の国際大会復帰を促しており、ここを落としどころとしたいIOCの意向は明白だ。 五輪に先んじて今秋、中国で行われる杭州アジア大会は、両

    【主張】ロシアの五輪参加 平和の祭典をうたうなら
  • ベラルーシ大統領「プリゴジン氏が国内に到着」

    ロシアの民間軍事会社「ワグネル」トップのプリゴジン氏が起こした反乱の調停に関与したベラルーシのルカシェンコ大統領は27日、プリゴジン氏がベラルーシに到着したことを認めた。国内式典でのルカシェンコ氏の発言内容を国営ベルタ通信が伝えた。 ベルタ通信によると、ルカシェンコ氏は「プリゴジン氏は航空機に乗っており、実際にベラルーシにいる」などと述べた。 これに先立ち、ベラルーシで同国軍の動向を監視している独立系組織「ベラルーシのガユン」は27日、プリゴジン氏所有のジェット機2機が露国内からベラルーシの首都ミンスク近郊のマチュリシ飛行場に到着したと交流サイト(SNS)で明らかにしていた。

    ベラルーシ大統領「プリゴジン氏が国内に到着」
  • 【主張】プーチン露大統領 「核」を弄ぶのは許されぬ

    プーチン露大統領が、同盟国ベラルーシにロシア軍の戦術核兵器の第1陣を搬入したことを明らかにした。計画された配備は「年内に完了する」と述べた。ソ連軍の核戦力を継承したロシアが国外に核兵器を移転したのは初めてだ。 プーチン氏は抑止力としての配備だと唱えた。ロシア軍はウクライナに対し優勢だとして、核兵器使用の必要性はないとも語った。ただし、国家の存立が脅かされれば使用があり得るとした。 これに先立ち、ベラルーシのルカシェンコ大統領は「われわれに対する攻撃があれば、(戦術核兵器の)使用の決断をためらうことはない」と語った。 これらは、ウクライナや北大西洋条約機構(NATO)諸国へのあからさまな核脅迫といえる。到底容認できない。ロシアは戦術核兵器のベラルーシ配備をとりやめ、ウクライナを侵略している全軍を撤兵すべきである。 ソ連崩壊を機に独立したウクライナは、国内にあったソ連軍の核兵器を保有したが、1

    【主張】プーチン露大統領 「核」を弄ぶのは許されぬ
  • 【主張】ロシア戦術核 ベラルーシ配備の撤回を

    ロシアのプーチン大統領が、同盟国ベラルーシの要請を受けたとして、同国へ露軍の戦術核兵器を配備する方針を明らかにした。 譲渡ではなく配備で、ベラルーシ軍には戦術核運用能力を付与する。 ロシアが侵略中のウクライナをめぐる情勢をさらに悪化させ、北大西洋条約機構(NATO)諸国の安全も脅かすのは明らかで、到底許されない。プーチン氏は配備方針を直ちに撤回すべきだ。ウクライナ全土から露軍を去らせるべきはもちろんだ。 プーチン氏によれば、すでにベラルーシ空軍機10機を核搭載仕様に改造済みという。同軍保有のロシア製弾道ミサイル「イスカンデル」も核弾頭を発射できる。 4月3日から戦術核運用の訓練をベラルーシ軍が始める。7月1日までに同国内に戦術核保管施設を建設し、管理は露軍が行う。 昨年、ベラルーシ領内からウクライナへ侵攻した露軍は反撃されて撤退した。今もベラルーシ国内にたむろしウクライナへ圧力をかけている

    【主張】ロシア戦術核 ベラルーシ配備の撤回を
  • ベラルーシ大統領、中国の和平案を評価 習氏と会談

    1日、北京で会談し握手する習近平国家主席(右)とベラルーシのルカシェンコ大統領(ベルタ通信提供・ロイター=共同) 【北京=三塚聖平】中国の習近平国家主席は1日、ベラルーシのルカシェンコ大統領と北京の人民大会堂で会談した。両首脳はロシアが侵略するウクライナ情勢を巡って意見交換。習氏は米欧や日によるロシアやベラルーシへの制裁に反対する立場を示し、ルカシェンコ氏は中国が2月24日に発表した早期和平案を評価した。 中国ロシアウクライナに和平協議を呼び掛けており、ロシアと同盟関係にあるベラルーシの支持を取り付けることで、和平姿勢のアピールを狙った。中国もベラルーシもともに米国から圧力を受けており、両国で連携して圧力に対抗する思惑もある。 両首脳は戦略的パートナーシップの発展に向けた共同声明に署名し、経済や科学技術など幅広い分野に関する協力文書の締結に立ち会った。 中国国営新華社通信によると、習

    ベラルーシ大統領、中国の和平案を評価 習氏と会談
  • ロシアがベラルーシに参戦圧力 プーチン氏に抗しきれるか

    ロシアのプーチン大統領(右)とベラルーシのルカシェンコ大統領(タス=共同)ロシアの同盟国ベラルーシ(人口約935万人)がプーチン露大統領からの圧力を受け、ウクライナ侵略に直接参戦するかが注視されている。ベラルーシのルカシェンコ大統領は長年、欧米接近のカードもちらつかせてプーチン氏から譲歩を勝ち取り、一国の独裁者という地位を守ってきた。しかし、ウクライナ侵略を支援したことで欧米との関係断絶が決定的となり、プーチン氏の圧力に抗するのも難しくなっている。 ベラルーシ国防省は昨年12月29日、ウクライナから飛来した地対空ミサイル「S300」を迎撃し、西部ブレスト州に破片が落下したと発表した。S300は、ウクライナロシアのミサイル攻撃に対処して発射したものとみられる。 最近、ウクライナ国境近くではベラルーシ軍の動きが活発化していたため、S300の飛来が参戦の口実にされるのではないかと緊張が高まった

    ロシアがベラルーシに参戦圧力 プーチン氏に抗しきれるか
  • ウクライナ侵攻 冬の兵器・兵站整備が春以降を左右 防衛研究所の高橋氏

    ロシアウクライナ侵攻から10カ月が経過し、防衛研究所の高橋杉雄・防衛政策研究室長に今後の展開に関する分析を聞いた。(聞き手 桑村朋) ◇ ウクライナ侵攻が始まって10カ月となるが、これだけの大規模な戦争となると、ここまで長引いたことに何ら驚きはない。ロシア軍が侵攻前のラインまで撤退すれば停戦も現実味を帯びるが、外交努力だけでロシアは撤退を受け入れないだろう。となると、ウクライナが戦場で領土を取り戻すしかない。戦いは長期化し来年以降も続くだろう。「2、3年で終われば早い方だ」と思えるような状況だ。 今後の戦況は天候次第だ。今年は暖冬のようで、地面が凍っておらず、地面がどろどろの状態と聞く。両軍ともに戦いづらい状況で最近は大きな動きがなかった。もし冬の寒さで地面が凍って固くなれば戦線が大きく動くが、昨冬も凍っていない。今年も暖冬だと暖かくなる来年2、3月まで膠着(こうちゃく)状態が続くのでは

    ウクライナ侵攻 冬の兵器・兵站整備が春以降を左右 防衛研究所の高橋氏
  • 【国際情勢分析】ベラルーシ外相が「謎の急死」 くすぶるロシア関与説 毒殺か

    ウクライナ侵略を続けるロシアに軍事拠点を提供しているベラルーシのウラジーミル・マケイ外相が11月26日、首都ミンスク郊外の自宅で急死した。しかし、ベラルーシ政府は死因について一切明かしておらず、さまざまな憶測を生んでいる。背景には、マケイ氏が政権内で最も西側欧米諸国と近い関係にあり、ロシアから再三ウクライナ戦争への参戦を求められているベラルーシのルカシェンコ大統領に対し、戦争関与への〝ブレーキ〟をかけていたとされる事情がある。ロシア当局が関与した謀殺との見方もくすぶっている。 毒殺の噂64歳で急死したマケイ氏の葬儀は11月29日に、ルカシェンコ大統領の意向により、国家元首ではない要人に対しては異例の「国葬」として執り行われた。マケイ氏が、「欧州最後の独裁者」とも呼ばれるルカシェンコ氏の信任が厚い、最側近の閣僚であったことを物語っている。

    【国際情勢分析】ベラルーシ外相が「謎の急死」 くすぶるロシア関与説 毒殺か
  • 【主張】ノーベル平和賞 悲痛な演説をかみしめよ

    アルフレド・ノーベルの命日である10日、オスロでノーベル平和賞の授与式が行われた。 ウクライナロシア、ベラルーシでの人権活動に与えられた3者の受賞者に笑顔はなく、互いの握手もない。重苦しい空気の中で行われた異例の式典で、受賞者が語った悲痛なスピーチを改めて記憶にとどめたい。 戦争犯罪の記録などを通じて人権擁護に取り組む、ウクライナの「市民自由センター」(CCL)のオレクサンドラ・マトイチュク代表はこう述べた。 「分娩(ぶんべん)室への砲撃でわが子を失った母親の苦痛は、言葉に表せない」「ウクライナ国民は世界の誰よりも平和を望んでいるが、抵抗をやめてしまえば占領されてしまう」「プーチン(ロシア大統領)ら戦犯を裁く国際法廷を設置して法の支配を機能させ、正義は存在するのだと証明しなければならない」「私たちにどのくらい時間が残されているのかは分からない。ウクライナを支援するのにウクライナ人である必

    【主張】ノーベル平和賞 悲痛な演説をかみしめよ
  • 国連の病理 中国から特別報告者に金銭が…島田洋一

    今年5月、国際連合人権理事会の下で実態調査や報告に当たる特別報告者アリーナ・ドゥハン氏(ベラルーシ国立大学教授)が、中国からの20万ドルをはじめ、複数の独裁国家から金銭を受け取っていたと国連監視団体UNウオッチが発表し、問題になった。 驚くべきことに、この事件に驚くべき点は何一つない。国連という組織の質に由来する構造的な癒着である。順を追ってみて行こう。

    国連の病理 中国から特別報告者に金銭が…島田洋一
  • 露軍事同盟に足並みの乱れ 首脳会合で侵攻めぐり批判も

    ロシア主導の軍事同盟「集団安全保障条約機構」(CSTO)の首脳会合は16日、モスクワで共同声明を採択し、閉会した。会合では異例のロシア批判やウクライナ侵攻の早期終結を促すような発言が出たほか、共同声明にも侵攻を直接支持する文言は記載されず、足並みの乱れを示唆。友好国の結束を図ったロシアの思惑は外れ、かえって求心力の低下を露呈した。 プーチン露大統領は公開された会合冒頭の演説で、「ウクライナではネオナチと反露主義が横行し、米欧も奨励している」と主張した。だが、ベラルーシのルカシェンコ大統領を除き、各国首脳から同調する発言は出なかった。 アルメニアのパシニャン首相は、係争地ナゴルノカラバフ自治州をめぐり2020年に起きたアゼルバイジャンとの紛争の際、「CSTO諸国はアルメニアと国民を喜ばせなかった」と指摘。アルメニアに実効支配地域の多くを放棄させる条件で停戦合意を仲介したロシアを批判した形だ。

    露軍事同盟に足並みの乱れ 首脳会合で侵攻めぐり批判も
  • 「プーチン氏とも戦う」 ベラルーシ・ハッカー集団 ウクライナを側面支援

    【ロンドン=板東和正】ベラルーシの反体制ハッカー集団「サイバー・パルチザン」の広報担当者、ユリアナ・シェメトヴェッツ氏(28)が産経新聞のオンライン取材に応じ、ウクライナ侵攻で、ロシア軍が部隊などの輸送に使っているとされるベラルーシの鉄道システムへのサイバー攻撃に成功したと明らかにした。「ベラルーシの独裁政権だけではなく、プーチン露大統領とも戦う」とし、ウクライナの露軍への抵抗を側面支援する意向を示した。 サイバー・パルチザンは2020年、強権的なベラルーシのルカシェンコ大統領に対抗するために結成された。鉄道などインフラへのサイバー攻撃で高い技術を有しているとされる。 シェメトヴェッツ氏によると、ハッカーらは昨年末にはベラルーシの鉄道システムに侵入し、同国に露軍が部隊を派遣した今年1月にサイバー攻撃を開始、その移動を妨害した。同氏は攻撃について「『われわれはベラルーシ国内に露軍が入ることを

    「プーチン氏とも戦う」 ベラルーシ・ハッカー集団 ウクライナを側面支援
  • 【主張】米の人権報告書 ウイグル弾圧阻止へ動け

    米国務省が、昨年の世界約200カ国・地域の人権状況をまとめた報告書を発表した。 報告書は、人権や民主主義が脅かされている国・地域としてロシア、ベラルーシ、中国、香港、北朝鮮、ミャンマー、シリア、スーダンなどを挙げた。 政治家や人権活動家、ジャーナリストらが不当に投獄、拷問、殺害されているなどと非難した。 人権問題に国境はない。弾圧に苦しむ人々を救うためには、まず世界が問題の存在を知る必要がある。報告書の意義は大きい。 ロシアは今年2月にウクライナへ大規模侵攻したが、それ以前から、ウクライナ東部で親露派武装勢力の訓練などを続けていたと報告書は指摘した。2014年のクリミア併合が、「人権状況に重大な悪影響を及ぼし続けている」とも記した。 忘れてならないのは、中国における深刻な人権侵害である。ウイグル人などへの弾圧をやめさせなければならない。 報告書は中国について、「新疆ウイグル自治区におけるジ

    【主張】米の人権報告書 ウイグル弾圧阻止へ動け
  • ロシア兵が略奪品を発送か 洗濯機にTV…映像流出

    洗濯機テレビ、電動スクーター、エアコン―。ウクライナに侵攻したロシア軍兵士らが、市民の自宅や商店から略奪したとみられる品物を隣国ベラルーシから母国へ送っていた疑いが浮上した。発送手続きの様子を収めた映像が流出した。英紙タイムズが9日までに伝えた。 映像は3時間ほどで、ベラルーシにあるロシアの宅配サービス会社の支店で、軍服姿のロシア兵ら10人以上が興奮気味に品物を包装し、発送する様子が捉えられていた。 ウクライナ当局が傍受したロシア兵らの電話の会話には、略奪行為を疑わせる内容もあった。ロシアにいるに「略奪品を使ってローンを完済する」と自慢げに話した兵士がいたほか、戦地の兵士に対してが自身のサイズに合った衣類を〝注文〟した例も。今回の侵攻を「スーパーマーケットへの旅行のようだ」とふざける兵士もいたという。(共同)

    ロシア兵が略奪品を発送か 洗濯機にTV…映像流出
  • ベラルーシで改憲成立へ 核配備容認 ルカシェンコ大統領の実権保持長期化か

    【モスクワ=小野田雄一】ウクライナに侵攻したロシアの同盟国、ベラルーシで27日、憲法改正の是非を問う国民投票が行われ、中央選管は28日、暫定開票結果として約65%が改憲を支持したと発表、改憲の成立が確実となった。改憲は現行憲法では否定してきた核配備を容認するほか、「欧州最後の独裁者」と呼ばれるルカシェンコ大統領の長期的な実権保持を可能にする内容。同国へのロシアによる核配備や、人権侵害の深刻化が懸念される。 改憲案は、自国を「中立の非核地帯を目指す」とする従来の条文を削除。これまで無制限だった大統領の任期(1期5年)を最大2期に制限する一方、国民の代表でつくる「全ベラルーシ人民会議」を「民主政治の最高代表機関」として規定。国家の基方針を定める役割を与え、大統領を罷免する権限も付与する。 ベラルーシの中央選管は政権と実質的に一体で、改憲の成立は確実視されてきた。一連の承認手続きを経て、近く改

    ベラルーシで改憲成立へ 核配備容認 ルカシェンコ大統領の実権保持長期化か
  • 露部隊がキエフ侵入 ウクライナ大統領は交渉呼びかけ

    【モスクワ=小野田雄一】ウクライナのメディアによると、同国に侵攻したロシア軍の戦車部隊が25日、首都キエフ中心部から北西に約30キロのホストメリに到達し、戦闘が起きた。露国防省はホストメリ空港を空挺部隊で制圧したと発表した。ウクライナのゼレンスキー大統領は同日、ビデオ声明を発表し、「人的犠牲を止めるため、交渉の席に着こう」とプーチン露大統領に呼びかけた。 ペスコフ露大統領報道官は、「プーチン大統領はウクライナ側との交渉のために露代表団を(ベラルーシの首都)ミンスクに送る用意がある」と発表した。 キエフに迫っている戦車部隊はベラルーシから侵攻した。ウクライナ軍はキエフ侵入を阻止するため近郊の3つの橋を爆破。政府関係者によると、キエフ防衛のための対戦車ミサイルも配備されている。キエフのクリチコ市長は、破壊工作を担うロシアの部隊がすでに市内に入っており、市は「戦時状態」だと述べた。 露国防省はホ

    露部隊がキエフ侵入 ウクライナ大統領は交渉呼びかけ
  • 露軍、ベラルーシからも侵攻か

    米CNNテレビによると、ロシア軍は24日、ウクライナ北側の隣国ベラルーシからも部隊をウクライナに侵攻させた。軍用車両などがウクライナ国境を越えたとしている。露軍はベラルーシ軍との合同演習のためにベラルーシに派遣され、演習終了後も部隊の「点検」名目で同国に部隊を維持していた。 ロシア・メディアなどによると、ウクライナでは首都キエフや東部ハリコフで爆発があったほか、東部クラマトルスク、オデッサとニコラエフなどで爆発音が聞かれた。露軍は同日、ウクライナ南部の黒海に面した港湾都市オデッサや東部ドネツク州マリウポリにも上陸している。

    露軍、ベラルーシからも侵攻か
  • 露がベラルーシと合同演習を開始 NATO、警戒強める

    【モスクワ=小野田雄一】ロシア軍は10日、ウクライナと北大西洋条約機構(NATO)加盟国のポーランドに接するベラルーシ南部や西部の演習場で、ベラルーシ軍との大規模合同軍事演習「同盟の決意2022」を開始した。露国防省が発表した。 発表によると、ベラルーシ南西部の演習場には露最新鋭防空システム「S400」が配備され、対空警戒訓練を実施。攻撃機スホイ25が迷彩の施された敵の戦闘指揮所や戦闘車両を発見し、空爆する訓練も行った。別の演習場では、海兵隊員による市街戦を模した訓練も行われたという。 演習開始を受け、NATOのストルテンベルグ事務総長は10日、「欧州の安全保障にとって危険なときだ」と警戒を強めた。 一方、ラブロフ露外相は同日、トラス英外相とモスクワで会談。だが、ウクライナ情勢の緊張緩和や露側が求めるNATO東方不拡大の確約などをめぐり、協議は平行線に終わった。

    露がベラルーシと合同演習を開始 NATO、警戒強める
  • 露、ウクライナへ圧力強化 サイバー攻撃に軍事演習

    【モスクワ=小野田雄一】ロシアウクライナへの圧力を一段と高めている。ウクライナ国境付近に大規模部隊を集結させる中で、同国政府機関に大規模サイバー攻撃を実施したとされ、軍事演習のため隣国ベラルーシにも部隊を派遣した。ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟拒否の確約などロシアの要求に対し、米国に譲歩を迫るため、緊張を高めている可能性がある。 ウクライナ当局は14日、政府機関のサイトが13~14日にハッキングされたと発表した。ロイター通信などによると、被害が出たサイトは約70に上り、一部ではウクライナ国民の個人情報を「盗んだ」などとのメッセージが表示された。 政府高官は16日、サイバー攻撃について「あらゆる証拠は背後にロシアがいることを示している」とし、「ハイブリッド戦争を遂行している」とロシアを非難した。 米紙ニューヨーク・タイムズは17日、在ウクライナの露外交官の家族らのロシア帰国が

    露、ウクライナへ圧力強化 サイバー攻撃に軍事演習
  • 【アメリカを読む】移民問題の〝共鳴〟恐れるバイデン政権

    バイデン米政権が今月、欧州連合(EU)への越境を図る移民希望者の手引きをしているとして、東欧ベラルーシのルカシェンコ政権に制裁を発動した。「人権」や「寛容さ」を重視する立場から欧州の移民問題への介入を控えてきたこれまでの姿勢を転換し、「移民流入阻止」を支持する方向にかじを切ったといえる。そこには、2015~16年の欧州難民危機で高まった欧州のポピュリズム(大衆迎合主義)が米政治との共鳴現象を引き起こし、「国境の壁」建設などを唱えるトランプ前大統領の誕生につながったシナリオの再来を恐れる心理が見え隠れする。 広がる拒否反応ベラルーシ西部のポーランド国境には7月以降、中東イラクやアジア、アフリカの出身者が集まり始めた。現地からの報道などによると、そのうちの多くがベラルーシ政府の息がかかった旅行代理店などが企画した「ツアー」の参加者。EU加盟国で、域内の国境管理を撤廃した「シェンゲン協定」にも参

    【アメリカを読む】移民問題の〝共鳴〟恐れるバイデン政権