北米と中南米の国々が中国に向ける視線は熱いが、対照的だ。米国とカナダは3月24日の首脳会談で、中国を国際秩序への挑戦者とみなし警戒した。この2日後、中米ホンジュラスは台湾と断交し中国と国交を樹立した。中南米では中国の進出を歓迎する国が増えており、大統領選が4月30日に迫る南米パラグアイでも台湾との関係見直しが争点に浮上している。 パラグアイは今、台湾との外交関係を維持する南米唯一の国だ。大統領選に向けては、与党コロラド党のサンティアゴ・ペニャ氏と、野党連立候補の真正急進自由党(PLRA)のエフライン・アレグレ氏が接戦を繰り広げている。 中国か、台湾かの選択