【ワシントン=渡辺浩生】バイデン米大統領は30日、ヨルダンの米軍施設で米兵3人が死亡した親イラン民兵組織による無人機攻撃で、報復措置を決断したと明らかにした。背後のイランについては、攻撃を実行した勢力に武器を供給していると指摘し「責任を取らせる」と訴えた。米政府は報復が段階的措置となる見通しを示した。 ホワイトハウスで記者団に述べた。バイデン氏は「中東での戦争拡大は必要と思わないし、望んでいない」とも述べ、報復措置によって地域紛争と米軍の介入が拡大する事態は回避させたい考えを示した。 国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は30日の記者会見で、報復の対象や手段について言及を避けつつも「段階的なアプローチ」となり、「ただ一つの措置ではなく、本質的に複合的な措置となる可能性がある」との見通しを示した。 米政府は無人機攻撃を行った勢力としてイラクなどで活動する親イラン民兵組織「神の党