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産経新聞と右翼に関するkanoetatsuのブックマーク (43)

  • 「極右伸長で欧州議会の脆弱さ続く」と筑波大の東野篤子教授 中露の介入も

    欧州連合(EU)の欧州議会選でEUに懐疑的な勢力が伸長した結果や今後の影響などについて、筑波大の東野篤子教授(国際政治)に聞いた。 ◇ 欧州議会選では、最大勢力の「欧州人民党」(EPP)が一定の勝利を収めた。他方、フランスの極右政党で前党首のルペン氏が事実上率いる「国民連合」が中核の「アイデンティティーと民主主義」(ID)をはじめとする極右や欧州連合(EU)懐疑派勢力が伸長した。 これを受け、マクロン仏大統領が国民議会解散を宣言したことが、最大のサプライズだった。フランスでは極右勢力が伸長した直後の選挙で揺り戻しが観測されてきたため、国民議会選で国民連合は多数派にならないと踏んでいる可能性がある。仮に同党が議会で多数派を占めても、その後の政策運営に失敗すれば、2027年の仏大統領選の有力候補であるルペン氏が勝利する芽を摘むことができるなど、一定程度の勝算を持って議会解散を決断したのではない

    「極右伸長で欧州議会の脆弱さ続く」と筑波大の東野篤子教授 中露の介入も
  • 「極右の女王」が変える欧州 緯度経度 三井美奈

    イタリアのメローニ首相(ロイター=共同)イタリアのメローニ首相(47)が2年前に就任したとき、だれもが短命だろうと予想した。万年野党の極右党首で、移民排斥を訴えて総選挙に勝った。 その彼女がいま、欧州連合(EU)で移民政策を牽引(けんいん)している。6月には先進7カ国(G7)サミット議長として、不法移民を議題にすると意気込む。 EUでは今月、デンマークなど15カ国が移民流入阻止のため、「イタリアをモデルにせよ」とする共同書簡を発表した。地中海を渡る移民船はEUに上陸させず、丸ごと「安全な第三国」に送るという計画だ。

    「極右の女王」が変える欧州 緯度経度 三井美奈
  • ドイツのショルツ政権 悩める極右政党対策 ハードル高い非合法化 逆効果の懸念も 欧州を読む

    1月27日、ドイツ西部デュッセルドルフでAfDへの抗議デモを実施する市民ら(ロイター)ドイツのショルツ政権が極右政党、ドイツのための選択肢(AfD)への対応に苦慮している。AfDには移民排斥の謀議ほか、ウクライナ侵略を巡りロシアの情報機関と協力していた疑惑も浮上。「民主主義の危機」だとして抗議デモが全土に広がる中、政権内では党の非合法化や政党交付金の停止を求める声も上がるが、法的にハードルは高く、強硬措置は逆にAfDと支持者を勢いづかせかねないとの懸念がある。 ウクライナ兵器供与 露と停止画策「計画は前進している」

    ドイツのショルツ政権 悩める極右政党対策 ハードル高い非合法化 逆効果の懸念も 欧州を読む
  • リベラルなオランダが生んだ「極右」の躍進 元国連専門機関職員・谷本真由美

    元国連専門機関職員の谷真由美氏(酒巻俊介撮影)2023年11月22日に投開票が行われたオランダ総選挙において、反移民を掲げる自由党が事前の予想を覆し下院第1党となった。多くのメディアはこの政党を「極右」と呼ぶ。「オランダのトランプ」と呼ばれる党首のウィルダース氏が06年に結党した同党が、最も強調するのは「反イスラム」「反欧州連合(EU)」である。 ウィルダース氏のX(旧ツイッター)の投稿を見ると、「民主主義や表現の自由、男女平等などオランダの価値観に反対するメッセージを撒(ま)き散らすモスクは解体」「オランダの価値観に反するイスラム教徒はオランダから出ていけ」「オランダのすべての学校とメディアでムハンマドの漫画(風刺画)を掲げる」と、かなり強烈な反イスラムのメッセージを掲げている。 オランダはEUにおいて最も過激なリベラル政策を打ち出してきた国だ。EU加盟国の中では小国のため、過激さで他

    リベラルなオランダが生んだ「極右」の躍進 元国連専門機関職員・谷本真由美
  • イスラエル大使館付近に車突っ込む、右翼団体の男を逮捕

    駐日イスラエル大使館の近くに設置された柵に突っ込んだ乗用車=16日午後、東京都千代田区(寺河内美奈撮影) 16日午前10時55分ごろ、イスラエル大使館(東京都千代田区)近くの路上で、侵入防止用の柵に軽乗用車が突っ込み、警戒に当たっていた警視庁機動隊員が負傷した。周囲にいた隊員が、車を運転していた男を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した。 警視庁公安部によると、逮捕されたのは東京都八王子市、右翼団体「政道会義塾」(同市)構成員、関口忍容疑者(53)。調べに対し、「私がやったことに間違いありません。警察官には申し訳ないことをした」と供述しているという。公安部は、事件の動機や背景について調べている。

    イスラエル大使館付近に車突っ込む、右翼団体の男を逮捕
  • 【世界を知るキーワード】欧州「右傾化」どこまで進む 黒瀬悦成

    イタリアやドイツ、フランス、フィンランドなど欧州の多くの国々で、過激な極右を含む右派政党が支持を広げている。「難民・移民の排斥」に加えて「反既得権益」「反既成政党」といった主張を掲げることが多いこれらの政党は、ポピュリズム(大衆迎合主義)的な色彩が強い。伝統的な保守・中道右派政党の退潮が目立つ中、欧州はこのまま「右傾化」の度合いを強めていくのだろうか。 「ムソリーニは優れた政治家だったと思います。彼が行ったことは全てイタリアのためでした」 2022年10月からイタリア初の女性首相を務めるジョルジャ・メローニ氏は1996年、フランスのテレビ局とのインタビューでこのように述べ、かつてイタリアを第二次世界大戦に引きずり込んだ独裁者、ベニト・ムソリーニ(45年4月に処刑)を礼賛したとして物議をかもした。 イタリアの民族主義者にして極右の大衆迎合主義者と評されるメローニ氏は、15歳のときにムソリーニ

    【世界を知るキーワード】欧州「右傾化」どこまで進む 黒瀬悦成
  • 【岩田温の温々熱々】戦歿学徒を批判した哲学者の醜い変節

    我が国におけるギリシャ哲学研究の泰斗の一人に出隆(いでたかし)を挙げることが出来る。出が翻訳したアリストテレスの『形而上学』はいまなお岩波文庫で版を重ねている。また、出隆自身が著した『哲学以前』は、戦前、戦後を通じて多くの人々に影響を与えた。今読み返してみても、知性とは何かを考える際の参考になる好著である。 だが、出隆の戦前、戦後の著作を丹念に読み解くと恐るべき事実が浮き彫りになってくる。 戦時下の昭和19年に刊行された『詩人哲学者』では、「水の杯を出陣の学徒に献ぐ」が「序に代えて」として付されている。戦時下とはいえ、なかなか勇ましい文言が並んでいる。 「滅私なくして奉公はない。ですから皆さんも、今度入営されるときには、私を殺して皇軍の一兵卒に成りきって戴(いただ)きたい」 「諸君は死の準備を、死の稽古をして来られたのである。諸君にはすでに、美しく貴い死への用意は十分である。偉大なる生にま

    【岩田温の温々熱々】戦歿学徒を批判した哲学者の醜い変節
  • トランプ氏は「英雄」「合衆国王」 支持者、法廷前で反対派と罵り合い

    3日、ワシントンの空港に着いたトランプ前米大統領(AP=共同)2020年米大統領選での敗北を覆すために公的手続きの妨害を図ったとして起訴されたトランプ前大統領が3日、首都ワシントンの連邦地裁に出廷した。地裁周辺には、駆けつけた支持者と反対派の怒号が響いた。罵り合いは激烈だ。 トランプ氏またも「無罪」主張 3度目起訴「迫害だ」 トランプ氏のスローガンの一つ「米国を救え」が刺繍(ししゅう)された帽子をかぶり、現場に訪れたスーザン・モンクさん(51)は地裁周辺で言い張った。 「バイデン(米大統領)は小児性愛者なのよ」

    トランプ氏は「英雄」「合衆国王」 支持者、法廷前で反対派と罵り合い
  • 【正論】危機に直面するリベラリズム 日本大学教授・先崎彰容

    大学教授の先崎彰容氏(春名中撮影)3月21日、岸田文雄首相の姿はウクライナにあった。同国との「揺るぎない連帯」を確認したこの日、中国の習近平主席はロシアのプーチン大統領との会談に臨んでいた。東アジアの2大国の首脳が、戦争当事国を訪問し、立場の違いを鮮明にしたことは、驚きをもって報じられた。岸田氏がゼレンスキー大統領をG7首脳会議に招待すると、習氏は一帯一路へのロシアの参加を求めた。 人々は当に幸福なのか自由主義陣営と全体主義体制に世界は分裂し、日は前者に所属している。自由と民主主義が「普遍的価値」であることは、自明のことのように思える。批判の矛先は中露の国際秩序への挑戦に向けられる。しかしより問題が深刻なのは、自由主義陣営が自壊しつつあることにある。自由主義陣営の危機は、外交・安全保障ばかりでなく、自らのシステム自体が限界に直面していることである。

    【正論】危機に直面するリベラリズム 日本大学教授・先崎彰容
  • 【緯度経度】「移民危機」再来か 苦悩の欧州 三井美奈

    昨年12月、パリのルーブル美術館前に出現した移民少年のテント村昨年暮れ、パリのルーブル美術館前に突然テント村が現れた。不法移民の少年たちのデモだった。底冷えのする小雨の中、約300人が「僕たちに住居と滞在許可を与えて」と訴えた。 その一人、モアメドさんはアフリカ・コートジボワールから来た。「僕は15歳。学校に行って、ここで働きたい」と話した。チュニジア経由で地中海を渡り、パリまで3カ月がかり。道中で密航業者にナイフを突き付けられたといい、手首の傷痕を見せた。 少年らしくつりズボンをはいていたが、15歳にしては大柄で体重も90キロはありそうだった。「両親はどうしているの?」と聞くと、「うちは貧乏で誰も助けてくれない」と言うだけだ。

    【緯度経度】「移民危機」再来か 苦悩の欧州 三井美奈
  • 【産経抄】12月9日

    警察官に連行される「ハインリヒ13世」と名乗る男(右)=7日、ドイツ・フランクフルト(Boris Roessler/DPA提供、AP=共同)1871年に成立したドイツ帝国は、鉄血宰相と呼ばれたビスマルクの卓越した政治手腕により急速に国力を伸ばした。ただ第一次大戦後の1918年まで47年間しか続かなかった。短命の帝国は「第二帝国」と呼ばれることがある。約千年続いた「神聖ローマ帝国」を「第一帝国」とすれば、ナチスドイツが自らを称した「第三帝国」との間にはさまれているからだ ▼ドイツ連邦警察は7日、連邦議会を襲撃して政府転覆を図ったとして、25人を逮捕した。主犯の一人は「ハインリヒ13世」を名乗る71歳の男である。かつてドイツ東部を領有した貴族の末裔(まつえい)だという。ロシア政府に接触しようとした、との報道もある。元軍人や現役の裁判官も含まれていた ▼当局は極右勢力である「ライヒスビュルガー」

    【産経抄】12月9日
    kanoetatsu
    kanoetatsu 2022/12/10
    ドイツの右翼陰謀論集団について。
  • 反天連が渋谷区でデモ 「民主国家に天皇制いらない」シュプレヒコールに右派駆けつけ罵声(1/2ページ)

    新左翼グループ「反天皇制運動連絡会」(反天連)が26日、東京都渋谷区でデモを行った。同区の千駄ケ谷区民会館で「終わりにしよう天皇制11・26大集会」と銘打って大がかりな集会を開催。反天連を中心とする「終わりにしよう天皇制11・26集会実行委員会」はその後、千駄ケ谷区民会館から渋谷駅のハチ公前まで百数十人でデモ行進した。 右派団体も大勢かけつけ、デモ行進のルートで「反天連は日から出て行け」などと罵声を浴びせた。 反天連は「民主国家に天皇制いらない」「マスコミは翼賛報道をやめろ」「警察は違法な写真撮影をやめろ」「天皇の代替わりを許すな」などとシュプレヒコールをあげながら行進した。 竹下通りなど、繁華街を通過したため、通りの服飾店やラーメン店などからも店員が出てきて、何ごとかと見守った。 東京都大田区から友達と原宿に来たという中学3年生(15)は「言いたいことがあれば、辻立ちして演説すればいい

    反天連が渋谷区でデモ 「民主国家に天皇制いらない」シュプレヒコールに右派駆けつけ罵声(1/2ページ)
  • 【緯度経度】欧州の極右、女性が主役 三井美奈

    欧州の「極右」旋風は、2人の女性が主役だ。どちらも父親で苦労した。 「イタリアの同胞」を9月の総選挙で勝利に導いたジョルジャ・メローニ党首(45)は、ローマの下町で母子家庭に育った。父は幼少時に出奔し、貧困に突き落とされた。 夕は牛乳と菓子ばかり。9歳で体重が65キロになり、学校で「デブ」といじめられた。15歳の時、旧ファシスト党の残党が作った右翼結社に参加。仲間を得て、「私には、居場所がない」という劣等感から救われた。子守や露店の売り子で生活費を稼ぎ、21歳で地方議員に当選したのが政界入りの一歩だった。いまは、同国初の女性首相就任が有力視される。

    【緯度経度】欧州の極右、女性が主役 三井美奈
  • イタリア総選挙 「極右のアイドル」女性首相誕生か

    17日、バーリで行われた選挙集会で、支持者と国歌を歌うメローニ氏(前列中央)=三井美奈撮影イタリアで25日に行われる総選挙を前に、反移民を掲げる強硬右派「イタリアの同胞」が支持率で首位に立ち、女性のジョルジャ・メローニ党首(45)が首相の有力候補として浮上している。同党は20世紀初めに独裁体制を敷いたファシスト党の流れをくんでおり、欧州には警戒感も残る。(伊南部バーリ 三井美奈) アイドル党首「私がイタリアを率いる。国の誇りを取り戻す」。メローニ氏が叫ぶと、「首相に、首相に!」と大歓声が上がった。選挙集会が開かれたバーリは、左派政党の牙城。それでも約5千人が詰めかけた。

    イタリア総選挙 「極右のアイドル」女性首相誕生か
  • 浅沼社会党委員長や細川元首相も 戦後の主な政治家襲撃事件

    戦後、国内では政治家が襲われる事件が複数発生しており、命を落としたケースもある。 昭和35年10月に浅沼稲次郎社会党委員長(当時)が日比谷公会堂で右翼の少年に胸を刺され死亡したほか、平成2年1月には、島等長崎市長(同)が長崎市役所前で右翼に銃撃され重傷を負った。また4年3月には自民党副総裁を務めていた金丸信氏が栃木県足利市で右翼の男に銃撃されたほか、6年5月には、元首相の細川護煕氏が東京・新宿のホテルで元右翼の男に銃撃された。金丸氏と細川氏は無事だった。 14年10月には、石井紘基衆院議員が東京都世田谷区の自宅前で右翼団体代表の男に刺され死亡。19年4月には伊藤一長長崎市長(同)がJR長崎駅前で暴力団幹部(同)の男に撃たれ死亡している。

    浅沼社会党委員長や細川元首相も 戦後の主な政治家襲撃事件
  • 【ポトマック通信】似た者同士

    「裁判所を解体しろ」。こう叫ぶ若者たちがいる。全身黒ずくめで、目出し帽までかぶっていた。米国で先月、人工妊娠中絶は合憲だと認めた連邦最高裁の判断を否定する多数派意見書の草稿が流出して以降、これに反発する中絶支持派の集会が相次いでいる。若者たちは、意見書を起草した保守派判事の自宅前で行われた抗議デモに参加していたのだが、そのあまりに過激な主張に他の参加者たちもやや困惑気味だ。 当人たちに話を聞こうとして無視された。「何で取材拒否なの?」としばらく粘ると、一人が「メディアは話をねじ曲げる」「身元がばれると右派に襲撃される」と話してくれた。 同じ物言いは、トランプ前大統領の支持者たちの取材でもよく聞く。いわく、左派は司法を牛耳っており、自分たちは攻撃にさらされている。メディアには名前を明かしたくない-。右派と左派で主張が大きく違うのに、考え方はよく似ている。 一方で「日の新聞だったら」と取材に

    【ポトマック通信】似た者同士
  • 【国際情勢分析】米、性的少数者の権利で論争激化 中間選挙争点に

    米共和党が優勢な各州で、性的少数者(LGBTQ)の権利を規制する州法が相次いで成立している。2024年大統領選や11月の中間選挙に向けて保守層を取り込もうとする共和党の意図も透けて見え、全米で激しい論争となっている。ただ、保守派とリベラル派ではっきりと意見が二分されているわけではなく、従来の対立構図では割り切れない問題となっている。 「女子選手を裏切った」性的少数者の権利擁護を掲げる民主党のバイデン米政権下で同問題への意識が高まる中、性的少数者のうち、心と体の性が異なるトランスジェンダーの選手の女子競技への参加を巡って、あるスポーツイベントが全米の注目を集めた。

    【国際情勢分析】米、性的少数者の権利で論争激化 中間選挙争点に
  • 米で中絶の是非めぐる対立激化 支持派の過激化懸念

    【ワシントン=大内清】米連邦最高裁の判事多数が人工妊娠中絶を合憲とした判断を覆すことに賛成する意見書の草稿が流出した問題で、リベラル派のデモが各地で起きている。中絶が非合法化される州が続出すると反発しているためで、中絶問題が11月の中間選挙の重要争点に急浮上。中絶の権利を擁護する民主党のバイデン政権は、その一方で支持層の過激化リスクにも直面している。 ワシントン近郊の住宅街で9日、数十人の中絶支持派が「権利を奪うな」と声を上げた。目の前には、流出した草稿を執筆した保守派のアリート判事の自宅がある。警備の警官らの横で、急進左派とみられる黒ずくめの若者数人が「裁判所を解体しろ」と叫んだ。 米国では長年、キリスト教福音派や保守系のカトリック信徒などが中絶禁止を求め、中絶支援団体を襲撃するなどしてきた。 ここへきて中絶賛成派による抗議が活発化しているのは今月2日、1973年の「ロー対ウェード」と呼

    米で中絶の是非めぐる対立激化 支持派の過激化懸念
  • 【「トランプ運動」は今】(下)自前SNSで作る「楽園」 「言論の封殺」に対抗

    米連邦議会議事堂襲撃事件から1周年の今年1月6日、南部フロリダ州マイアミで開かれたトランプ派集会で、自身への起訴は不当だと訴える「プラウド・ボーイズ」幹部のガブリエル・ガルシア氏(大内清撮影)今年1月に米南部フロリダ州マイアミで取材に応じたガブリエル・ガルシア氏(41)の足首には、衛星利用測位システム(GPS)で居場所を特定する機械が巻かれていた。1年前の2021年1月6日、トランプ前大統領の支持者らによる連邦議会議事堂襲撃事件に参加して起訴され、保釈中だからだ。 バイデン現大統領が制した20年大統領選の結果を覆そうとした同事件は、米民主政治を揺るがし、大きな傷を残した。先兵となったのは、極右団体「プラウド・ボーイズ」。キューバ系のガルシア氏はマイアミ支部の創設メンバーだ。 同氏は事件後、フェイスブックやツイッターなど交流サイト(SNS)から締め出され、「ある銀行に口座解除を通告された」。

    【「トランプ運動」は今】(下)自前SNSで作る「楽園」 「言論の封殺」に対抗
  • 【「トランプ運動」は今】(上)「私なら侵攻なかった」 続く熱狂、高まる孤立主義

    米中西部オハイオ州での集会で演説するトランプ前大統領=4月23日(AP=共同)複雑な外交・安保問題であっても単純なメッセージで支持者をあおり立てる手法は健在だ。 「私の政権ならばこんなことは決して起きなかった。可能性はゼロ、ゼロ、ゼロだ」。4月23日、米中西部オハイオ州コロンバス郊外で開かれた支持者集会。ロシアによるウクライナ侵攻についてトランプ前米大統領はこう言い切った。 ロシアは、共和党ブッシュ(子)政権下の2008年にジョージア(グルジア)へ侵攻し、民主党オバマ政権下の14年にウクライナ南部クリミア半島を奪った。トランプ政権の4年間は目立った侵略行動は控えていたのに、バイデン政権下の今年2月に同国へ攻め入った。

    【「トランプ運動」は今】(上)「私なら侵攻なかった」 続く熱狂、高まる孤立主義