関西電力は14日、堺市にある火力の堺港(さかいこう)発電所2号機(出力40万キロワット)でトラブルが発生し、13日朝から運転を停止したと発表した。ガスタービンの羽根の一部に損傷が見つかったといい、運転再開までには少なくとも数カ月以上かかるという。 関電管内では7月、不具合で停止した火力の姫路第2発電所5号機が同月14日に再開したばかり。夏場の電力不足を回避するため、関電では火力発電所を最大限活用する計画だが、堺港2号機の停止で、電力確保は一段と厳しくなりそうだ。 関電によると、堺港2号機では13日午前10時40分ごろ、ガスタービン内の異常を示す警報が作動し、自動停止。設備の冷却を待って14日昼に内部を目視で点検したところ、タービンの羽根295枚のうち一部に損傷が見つかった。 関電では今後、原因究明を進めるとともに補修作業を行うが、損傷範囲や部品の調達具合により、再開には少なくとも数カ月以上
コンタクトレンズ大手のメニコン(名古屋市中区)は、節電対策の一環でオリジナルのポロシャツを製作、6月末からグループ全社員(約1200人)に着用を義務付けた。今夏はポロシャツなどの「スーパークールビズ」を認める企業が出ているが、義務化は珍しい。 ポロシャツ義務化に合わせ節電も徹底。オフィスでは室温30度までエアコンは入れず、28度まで下がったら切っている。このほど開かれた株主総会でも、壇上の役員全員がポロシャツ着用で出席する徹底ぶり。同社は「ユニホーム化で、節電と震災復興への一体感を高めたい」と話している。 ポロシャツは黒やピンクなど6種類。左袖には「早期復興を願って」とのメッセージを入れた。 昨年まではノーネクタイなど通常のクールビズを行っていたが、実施状況にはばらつきがあった。電力不足が広がるなか「今年はそんな次元ではない」と、田中英成社長の発案で進めた。当初、外回りの営業職には戸
小俣貢さんの母の枕元に並ぶ人工呼吸器や、たん吸引機。部屋には人工呼吸器のシューという音が響く=川崎市幸区で、久野華代撮影 東京電力福島第1原発事故の影響で1日から始まった電力使用制限令を受け、人工呼吸器を使いながら在宅治療を続ける患者や家族が停電に恐々としている。人工呼吸器が止まれば命に関わる一方、体温調節の必要から節電に積極的に協力できない事情もある。患者の家族からは「普段の介護でも気を張り詰めているのに停電の心配が加わり、追い詰められそうだ」と訴える。 【節電で】「扇風機が買えず蒸し風呂」仮設入居者、品薄に悲鳴 枕元の人工呼吸器やたん吸引機から、何本ものコードが絡まりながらコンセントに延びる。酸素発生器に近寄ると放出される熱を感じる。川崎市幸区の小俣貢さん(52)は、重症肺炎を患って人工呼吸器を24時間装着する母(78)を、3年ほど前から自宅で看病している。人工呼吸器の内部バッテリ
関西電力は2日、姫路第2火力発電所5号機(兵庫県姫路市、出力60万キロワット)の運転を同日午後9時に停止したと発表した。1日に行った点検で、発電のため磁界を発生させる装置でヒューズの断線が見つかったため。ダイオードの劣化が原因とみられ、同社は取り換え作業を急ぐ方針。運転再開は今月下旬になる見通しという。 関電の7月後半の電力供給力は、停止した姫路第2火力5号機を含め3166万キロワット。これに対し、7月中のピーク需要は3138万キロワットと想定されており、運転再開が遅れれば一時的に供給不足となる恐れもある。 同社は、「他社(中国電力)からの電力融通や自家発電業者からの買い取りがあり、当面の供給力に問題はない」と説明しているが、綱渡りの需給調整を迫られそうだ。 【関連記事】 〔地球の風景〕命知らずの綱渡り=ドイツ 〔地球の風景〕アイス棒の船 〔地球の風景〕横断歩道を渡りましょう
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く