調書流出事件の経緯については引用の必要も無いでしょう。概略だけを書けば、 ある事件があり、被告の精神鑑定を依頼された医師が、鑑定資料である調書や鑑定書の下書きなどをジャーナリストの求めに応じて見せた。 まず医師は論外です。言い訳は様々にあるでしょうし、個別の事情も訴えたいでしょうが、悪いですが明白な犯罪行為です。どんな事情があろうとも、医師でなくとも違法行為でしょうし、医師ならなおさらの事であるのは衆目が認めるところです。当然のように医師は秘密漏洩罪で告訴されました。ここまでは同じ医師としても同情しませんし、自ら犯した過ちを償う必要があります。 一方でジャーナリストは不起訴となりました。前に取材源の秘匿の話をエントリーにあげたことがあります。ジャーナリストが違法もしくは非合法的手段で情報を入手して記事を書く事自体は、時に社会正義として有用な事はあります。ただし違法に入手した取材源の秘匿は取