筆者らブラック企業対策プロジェクトは、「募集段階からの固定残業代の明示」と「職場情報の積極的な公開」に関し、2月9日に厚生労働省に申入書を提出し、記者会見を開いた。あわせて、日本経済団体連合会(経団連)と全国求人情報協会(全求協)にも、要望書を郵送で提出した(申入書および要望書とプレスリリース文書はこちら)。 ●求人票 固定残業代の明記要望- Yahoo!ニュース(2016年2月9日) ●「見せかけ高給」求人で厚労省に対策申し入れ - NHKニュース(2016年2月9日) この記事ではこのうち、「募集段階からの固定残業代の明示」について、その意義と、さらに求められる対策を述べていきたい。 厚生労働省、指針で募集段階からの固定残業代の明示を求める 2015年9月18日の若者雇用促進法(青少年の雇用の促進等に関する法律)の公布を受け、厚生労働省は同年9月30日に「青少年の雇用機会の確保及び職場