日本維新の会の松沢成文参院議員は14日の参院外交防衛委員会で、在日米軍に使用を許可している尖閣諸島(沖縄県石垣市)の射爆撃場について、返還交渉の開始を提起した。米軍による演習は昭和53年以降、46年間行われていない。松沢氏は「米軍に使用する意思がないなら、日米地位協定の原則にのっとって返還を求めるべきではないか。二つの射爆撃場の返還のあり方を交渉していること自体、領有権を世界に示す証明になる」と述べた。 尖閣諸島の久場島と大正島は昭和47年、日米地位協定に基づく日米合同委員会で、それぞれ「黄尾嶼(こうびしょ)射爆撃場」「赤尾嶼(せきびしょ)射爆撃場」として米軍が使うことが合意された。防衛省幹部の答弁によれば、53年7月以降、両島とも射爆撃場の使用を巡る通告は行われていないという。 松沢氏は「米軍に使用する意思があるなら、訓練に使用してもらう。日米共同訓練をしましょうといったらどうか。実現し