アメリカ人と中国人は、おそらく日本人とアメリカ人よりも相性が良いのではないかと思います。アメリカ人は歴史が古く、大きな国が基本的に好きな国民です。またアメリカの組織的な意思決定プロセスは基本的にトップ・ダウンで、その点でも日本よりも中国の意思決定プロセスに近いのではないでしょうか。アメリカ人が日本人と交渉するときには相当フラストレーションが高まります。一体誰が意思決定者かさえはっきりしないのが、日本の仕組みです。しかし、これは私の印象ですが、中国では交渉担当者に相当の権限を与えられているようです。ですから米中の間の外交交渉には一定のゲームのルールが存在するのではないかと思います。米中は対立しているように見えて、1971年の「ニクソン・ショック」(日米で対中国政策で歩調をあわせていたにもかかわらず、日本に事前に通告することなくニクソン大統領が国交回復を目指して中国を訪問した事件)のように、米