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ブックマーク / sarutora.hatenablog.com (23)

  • 「ニッポンは素晴らしい」 - 猿虎日記

    また、サルトルか、と思う方もいるだろう。が、また、サルトルである。あしからず。とはいえ、サルトルのこの辺のものを掘り起こすのもおそらくここぐらいだろうとも思う(それはそれである意味絶望的なことでもあるのだが)ので、まあいいだろう。 今回のサルトルは、1957年のサルトルである。1957年5月*1、サルトル主宰の『現代』誌135号に掲載され、その後、論文集『シチュアシオン V』に再録された「みなさんは素晴らしい」という文章である(«Vous êtes formidables», dans Situations, V [«Colonialisme et néocolonialisme»], Gallimard, 1964. /二宮敬訳「みなさんは素晴らしい」『シチュアシオン V』(サルトル全集第31巻)所収、人文書院、1965年*2)。 60年前に書かれたこの文章、正直、「え?これ、今のニッポ

    「ニッポンは素晴らしい」 - 猿虎日記
    D_Amon
    D_Amon 2016/02/29
    選択的無知や妖怪どっちもどっちな人々に対するサルトルの指摘が鋭すぎる
  • 「偽装」と「ねらい」 - 猿虎日記

    「被害者」と「加害者」 「仮放免者の会」のブログで、「難民偽装問題」をめぐる読売新聞での報道の問題点についての記事が連載されています。 第1回 http://praj-praj.blogspot.jp/2015/05/blog-post.html 第2回 http://praj-praj.blogspot.jp/2015/05/blog-post_30.html 第2.5回 http://praj-praj.blogspot.jp/2015/09/830.html とてもわかりやすく、読売に対する反論というだけではなく、入管問題全体の理解に役立つような記事です。 このブログ連載で批判対象となっている読売新聞の一連の記事は、難民申請者の外国人たちを「偽装難民」と決め付けつて貶めるものです。ところで、これらの記事は、(彼らの言う所の)「偽装難民」が増えることが一体どのような問題を引き起こしてい

    「偽装」と「ねらい」 - 猿虎日記
    D_Amon
    D_Amon 2015/09/11
    「このように、読売新聞は、入管の「ねらい」を読者に伝えません。そして、そのねらいの餌食になろうとしている外国人たちの方を、逆に、何やらよからぬ「ねらい」を持ったものたち、と描き出そうとしているわけです
  • ハーバード微温教室・これからも「正義」のウソをつこう - 猿虎日記

    facebookでとても面白いイラストが紹介されていました。これです。 左は「平等equality」で、右が「正義justice」です。 左の「平等」は、つまりこういうことです。「みんなに平等に一個ずつの箱じゃないか」というわけです。しかし、そんな「平等」が、ニセものの「平等」であることは明らかです。一方、右側の「正義」は、三人の箱の数が違います。そういう意味で一見「不平等」にも見えるかもしれませんが、しかしむしろこちらのほうがほんとうの「平等」です。平等とは、どの子もみんな試合を見る権利が「平等にある」ということだからです。箱の平等は、そもそもこの子たちが何を目的としているのか、とか、この子たちの権利とは何か、という根的なことからすると、まったくどうでもいいものです。むしろここでの「箱の平等」とは、「権利の不平等」を隠蔽するために使われています。サルトルに言わせると、これは、ニセの普遍

    ハーバード微温教室・これからも「正義」のウソをつこう - 猿虎日記
    D_Amon
    D_Amon 2013/02/28
  • 外道 - 猿虎日記

    2007年に故川村かおりさんのを紹介したけど、その部分を再掲載します。 川村かおりは、貿易会社の駐在員だった日人の父とロシア人の母の長女として1971年にモスクワで生まれたが、1982年に家族で日移住。だが彼女は日の学校でいじめに会う。 1983年、中1の2学期、新たな展開はソ連が大韓航空機を襲撃したことから始まった。忠告を無視して航路を大きくそれた民間機が撃ち落され、269名が亡くなったが、その中に日人も含まれていたのだ。社会の教師が授業中にその事件の話を始め、私に「この外道が!」と叫んだのである。そして過去にまで遡り、ソ連がいかに卑劣かを説き始めた。 家に帰って辞書で外道を引いた。意味がわからなかった。が、この日からソ連バッシングが始まった。『ロッキー』などでも見られるように、アメリカ映画の中のロシア人は常に悪役で冷酷で残忍、そして必ずアメリカが正義であることが打ち出されて

    外道 - 猿虎日記
    D_Amon
    D_Amon 2013/02/22
  • 十年一日 - 猿虎日記

    10年前、呉智英氏の『はだしのゲン』解説について書きました。 (呉)氏は「長年、『はだしのゲン』を愛読し、そのすばらしさをあちこちに書き、大学でマンガ論の講義のテキストとして使っている」そうなのですが、同時に、『はだしのゲン』の評価がある「定説」に支配されていることを憂えています。その「定説」とは、「『はだしのゲン』は反戦反核を訴えたマンガであり、反戦反核を訴えたマンガはそれ故に良いマンガであり、反戦反核の思想は正しい思想である」というものだ、と呉氏は言います。しかし、氏は、この定説の前提となっている「反戦反核の思想は正しい」ということに対して疑問をなげかけ、反戦反核という思想は「正しいとは言えず、かといってまちがっているとも言えない」と言います http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/6142/comics/hadashi.html 6年前、産経新聞

    十年一日 - 猿虎日記
    D_Amon
    D_Amon 2013/01/08
    「「優等生知識人より、民衆のほうがよほど賢いよ」などと「民衆」を持ち上げるようなふりをしながら、実際に言いたいのは「それをわかっている自分が一番賢い」ということだけ」「それにたいして優等生たちが喝采」
  • 生活保護は増えてないし、もっと大事なことは増えて何が悪い、ということ - 猿虎日記

    東京新聞の記事。全体としては、生活保護見直し議論に対して批判的な論調ではある。 「生活保護水準の原則一割カット」を言っている自民党をはじめとする、各党の公約の比較もしている。 自民党は「手当より仕事」を基にし、生活保護水準の原則一割カットを打ち出し、保護費の半分を占める医療扶助の適正化を公約に盛り込んだ。 日維新の会は維新八策で(1)支給基準の見直し(2)医療扶助に自己負担制導入(3)現物支給を中心にする−との抑制策を打ち出した。 みんなの党も「生活保護制度の不備・不公平、年金制度との不整合などの問題を解消」と切り下げを示唆している。 共産党は「必要とするすべての人に受給権を保障」と公約に明記。社民党は「生活保護制度を守る」とした。 抑制に積極的な自民と維新、反対の共産、社民の中間が民主党。マニフェストに不正受給防止のため国や地方自治体の調査権限強化や一定期間ごとの受給要件の再確認を明

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    D_Amon 2012/12/14
  • 公的援助を打ち切られ生命の危機にある難民一家について - 猿虎日記

    ある難民一家を支える会 入管と外務省系難民事業部に迫害を受けている難民一家へのカンパのお願い ひきつづき難民一家へのカンパをお願いします--妊娠検診の領収書を提出したことを理由に援助を打ち切られ困窮しています ジャパンタイムズ「絶望に包囲されたパキスタン難民−−難民家族が日政治的な入管政策の犠牲に?」(デイヴィッド・マクニール) 詳しくは以上の記事をお読みいただきたいのですが、2009年8月に母国での迫害を逃れて日に入国したある難民一家についてです。 一家は、2011年1月、東京入管の職員によって暴行を受けた上に、父親が不当に現行犯逮捕されました(20日あまり拘留の後釈放)。 さらに、一家は、2月になって、外務省の下部組織である財団法人、難民事業部(RHQ)による援助を突然打ち切られた上に、これまで受けてきた支援金全額の返金を要求されました。 RHQによるとその理由は、一家がお母

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    D_Amon
    D_Amon 2011/07/12
  • 産経新聞社説が反原発団体声明文を剽窃? - 猿虎日記

    ※この記事はフィクショソであり、実在の入物、団休とは一切関係がありまおんせん。 6月17日23時61分配信 毎白新聞(ネタ) 産経新聞の6月15日付けの社説(主張)が、反原発団体のビラの文章と同じタイトルであり、さらに文も酷似していることが、17日にわかった。問題の社説は、イタリアの脱原発決定を批判し、日は反対に原発推進を進めるべきだとする内容だが、そうした内容にもかかわらず、「伊も脱原発 日から流れを変えよう」という一見脱原発を訴えるようなタイトルになっていることに対して、疑問の声が上がっていた。 以下が、反原発団体の声明文と、それを剽窃、改ざんした可能性が指摘されている産経新聞の社説である。赤字が相違点であるが、共通する箇所が非常に多いことが見て取れる。 反原発団体声明文 「伊も脱原発 日から流れを変えよう」 イタリアの脱原発が決まった。原子力発電再開の是非を問う国民投票で反対

    産経新聞社説が反原発団体声明文を剽窃? - 猿虎日記
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    D_Amon 2011/06/18
  • 『鋼の錬金術師』について - 猿虎日記

    だいぶ前に5巻あたりまで読みながら中断していたのを、最近一気に最終巻まで通読しました。忘れないうちに簡単にいくつか書いておきたいことがあります。 まず、なんで5巻あたりで中断したのか、という理由ですが…。「イシュヴァール」という設定に、微妙に違和感を感じたから、でしょうかね。つまり、「アメストリス」と「イシュヴァール」というのは、あきらかに、「アメリカ」と「イスラムorイラク」です。もちろん、この漫画では、最初から「アメ」が悪いということは暗示されてはいるのですが、その「アメ」に侵略された中東を思わせる国の男が、復習に燃える「テロリスト」となる、という設定が、やっぱりちょっと安易じゃないかな、というふうに思った*1。 そもそも、そういう風にリアルな社会問題ともリンクさせてあるところが、この漫画の評価されるポイントでもあるんでしょうが、結局なんだかんだいって、アメ(文明、軍事大国)VSイスラ

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    D_Amon
    D_Amon 2011/01/23
  • 「12.4 黒い彗星★国際連帯声明」について - 猿虎日記

    このブログでも少し書きましたが、2009年12月4日、在特会(在日特権を許さない市民の会)という団体が京都の朝鮮学校を襲撃しました。しかしこの事件はマスコミで大きく取り上げられることもなく、多くの人は無関心でした。その一年後、2010年の12月4日、この差別襲撃事件の一周年を「記念」する、という民族差別デモが渋谷で行われました。このデモに対して、横断幕をかかげて単身非暴力抗議行動を行った「黒い彗星」こと崔檀悦(チェ・ダンヨル)氏が、デモ参加者に集団で暴行を受け、全治三週間の大怪我をおいました。ところが、その場にいた警察は、暴行加害者を放免し、暴行被害者である彼の方を、あろうことか逆に「暴行容疑」で逮捕しました。在特会などのレイシストによる暴力、それに抗議するものへの警察の不当逮捕は許されざるものですが、また、こうしたすべてに無関心な日社会そのもののあり方も、大きな問題だと思います。無関心

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    D_Amon 2011/01/17
  • サルトル『○○人』──排外主義者の肖像──(1) - 猿虎日記

    岩波新書に入っているサルトルの『ユダヤ人』は、1956年出版ですが、原書の出版は1946年です(ただしこの第一部は1945年に雑誌に発表され、さらにその一部は1944年にすでに書かれていたようです)。というわけで、げんざい、このサルトルの文章が書かれてから65年ほどたったことになります。とうぜん、時代がおおきく変わっているので、古くなっている……はずなのですが、とても60年以上前に書かれたとは思えない部分も多いです。というわけで、このをすこし読んで見ようと思います。 ちなみに、サルトルのこのは、とても評判が悪いというめんもあって、私が知るかぎり、現代思想(別名ポスト・サルトル主義)系の人からはたいてい「ダメ」あつかいされています。反ユダヤ主義研究が専門のうちだ・たつる氏も、『私家版・ユダヤ文化論』という新書でたしか、このについては「どこがダメか」というところだけ書いていました。

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  • 小学校襲撃事件について - 猿虎日記

    12月4日、京都のある小学校の校門の前に大勢の男たちがおしかけ、「門をあけろ」と騒ぎたてました。彼らは、拡声器を学校に向けて罵声をあびせかけ、この学校の設置していたスピーカーのコードを切り、それを、朝礼台とともに、門に向かって投げつけたということです。学校の中にいた子どもたちはおびえ、中には泣き出す子もいたということです。 ところが、その場にいた警察は、この犯罪行為を静観するだけでした。また、この事件はマスコミではほとんど(まったく?)報道されませんでした*1。 以下は、事件の一部始終を撮影した映像です。 http://corea-k.net/date/000.wmv 映像をご覧になればわかるでしょうが、この学校は、朝鮮学校(京都朝鮮第一初級学校)*2でした。これが、「普通の」小学校だったら、どうだったでしょうか。襲撃した在特会(在日特権を許さない市民の会)という団体の行為そのものもひどい

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  • 野生の言語 - 猿虎日記

    1976年に公開*1(撮影は1972年)のサルトルのドキュメンタリー映画『sartre par lui-meme』は、youtubeで英語字幕版が一部見られます。 で、↓こちらが、字幕inで日語字幕がつけられたバージョンです。 http://jimaku.in/w/85vEXo7Wntk/YTLWbjxC_be この日語字幕は、1977年に人文書院から発行された、シナリオの翻訳『サルトル──自身を語る』(海老坂武訳)を参照してるみたいですよ。 サルトル―自身を語る (1977年) 作者: 海老坂武出版社/メーカー: 人文書院発売日: 1977/09メディア: ?購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る冒頭部分に出てくる講演は、「合法性が正当性を虐殺するとき」という拙論でも取り上げた、1972年にベルギーのブリュッセルで行われた講演の一部です。この全体は、「司

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  • われわれは人質だ - 猿虎日記

    1954年11月1日未明に突如としてアルジェリア各地で起こった武装反乱は、フランス政府やアルジェリア総督府から「少数のテロリスト」またはひとにぎりの「暴徒」の仕業と決めつけられたけれども、これも一世紀以上の抵抗の伝統をひきつぐものだった。そしてやがてこの「テロリスト」ないし「暴徒」は、民族解放戦線(FLN)という政治組織と、軍事組織(ALN)を持ち、広汎な住民の支持を得ていることが、徐々に判明していったのである。 武装ゲリラたちは、人民の大海にかくまわれ守られて、フランスに抵抗した。これに対してフランスは現地の軍隊を増強して徹底的な弾圧を行ない、不審な者と見れば片っ端からとらえて拷問を加え、自白を強要した。*1 フランツ・ファノン。西インド諸島マルチニック島に生まれ、フランスで精神医学を学んだ彼は、精神科医として赴任したアルジェリアで、革命に身を投じ、FLNのリーダーの一人となった。植民地

    われわれは人質だ - 猿虎日記
  • 「もってのほか(笑)」的な「柔軟さ」? - 猿虎日記

    へー知らなかった。用菊の品種に「もってのほか」というのがあって、それは、「菊のご紋をべるなんてもってのほか」てところからついた名前だという説があるとか。 しかし、「もってのほか」とかいいながらつまり結局べちゃっているわけで、つまりこれは「もってのほか!(怒)」とうより、「もってのほか(笑)」的なネーミングだ、ということなんですかね? ちょっとアブナいユーモア、みたいな?どうなんでしょうか。 で、そうだとして、それについて「いやそれは面白い!庶民が天皇のことを陰でテンちゃんとか呼んでバカにしてたのと同じで、そのネーミングも、〈もってのほかのものをべちゃう〉ていう庶民の遊び心というか、ひそかな反抗心をあらわしているのですねー」的なこと言う人が、なんか居そうですよね。 しかしそれってどうなんだろう。そのはなしって、まさに、つねのさんがここでしているジジェクのニワトリ話そのままなんじゃない

    「もってのほか(笑)」的な「柔軟さ」? - 猿虎日記
  • やわらかきゃいいってもんじゃないだろが - 猿虎日記

    先週の日曜日、http://d.hatena.ne.jp/sarutora/20090925/p1で書いたデモに行ってきました。 これは、「みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会」主催の、「渋谷の宮下公園のナイキ化と、公園からの野宿者排除反対」のデモです。 ところで、おなじ日に、秋葉原で もうひとつのデモがありました。それは、「在日特権をゆるさない市民の会」主催の、「外国人参政権反対」のデモです*1。 後者のデモ(在特会のデモ)の参加者にむかって、ツネノさん(id:toled)が「排外主義に反対です」という紙をかかげたところ、デモ参加者に集団で暴行をうける という事件がおこりました。そのようすを うつした映像を、なんとデモ参加者じしんが、ほこらしげにyoutubeにのせたのです。 したのほうの映像には、おおくのはてなブックマークコメントがつきました。http://b.hatena.ne.

    やわらかきゃいいってもんじゃないだろが - 猿虎日記
  • プラネテスのポリティカ その3 - 猿虎日記

    先日の「プラネテスのポリティカ その2」というエントリーには、ブックマークやコメント欄で多くのコメントをいただきました。そのほとんどが「ロックスミス問題」についてのものでした。というわけで、いくつかのコメントについてもう少し答えたいこと、というよりは言いたいこと、があるのですが、少し長くなりそうなので、エントリーとして立てました。 ※あいかわらずネタバレあり。そして長いです。 英雄化と相対化 >大きな目的のためなら300人の犠牲がOKかと問われれば、二つ返事でうんと肯けるはずがないのですよね。(BWさん) ここはちょっと象徴的な表現だと思います。「二つ返事でうんと肯けない」というのは、324人もの人を殺すことが、「通常の」道徳では肯定できないからです。そして、ロックスミスは、その「通常の」道徳では肯定できない恐ろしいことを実際に行った。ところが、そのことによって、ロックスミスは、通常の道徳

    プラネテスのポリティカ その3 - 猿虎日記
  • 『プラネテス』のポリティカ その2 - 猿虎日記

    注意!ネタバレあり! 幸村誠(ゆきむら・まこと)のマンガ『プラネテス』(講談社モーニングKC)について、むかし記事をかきました。 『プラネテス』のポリティカ その1 - 猿虎日記(さるとらにっき) よくやるのですが、「つづく」としたまま放置。きがつくと3年いじょう たっていました。あれから3年も たったというのが 信じられないのですが。 先日、上田亮(うえだ・りょう)さんが、この記事についてトラックバックをおくってくださいました。 『プラネテス』における「政治」について考える - 上田亮の只今勉強中 わたしが つづきで書こうと おもっていた、『プラネテス』のなかで「ひっかかった」ぶぶんについて、ほとんど書いて くださいました。 「テロリスト」が「愛の力」で「バッタリと活動を停止した」というところも そうです。つけくわえると、この「テロリスト」は「ハキム」という名前から わかるように、アラブ

    『プラネテス』のポリティカ その2 - 猿虎日記
  • 労働と思想4「サルトル──ストライキは無理くない!」(『POSSE』Vol.4) - 猿虎日記

    雑誌『POSSE』http://npoposse.jp/magazine/index.htmlのvol.4に、「サルトル──ストライキは無理くない!」という文章を書きました。これは、サルトルが1952年に発表した論文「共産主義者と平和」を手がかりに1952年のフランスと現代日の状況を比較し、政治・暴力・大衆の問題について考察した論文です。 サルトルの「共産主義者と平和」という論文は、サルトルがソ連と共産党をアツく擁護し、その「同伴者」となるきっかけとなった論文で、ある意味でとても評判の悪い論文です。ところが、今読んでみると、とても面白いのですね、これが。というわけで、一部を紹介します。 「一人の経営者がタイピストを必要とする。それこそ危機である。三十人の女性が、同じ能力をもち、同じ資格免許状をもって、応募する。経営者は彼女らみなをいっしょに呼び出し、彼女たちが望む報酬を自分に知らせるよう

    労働と思想4「サルトル──ストライキは無理くない!」(『POSSE』Vol.4) - 猿虎日記
  • 「夢見る機械」の新宿 - 猿虎日記

    昔出そうと思っていてそのままになっていたネタです。だいぶまえ、諸星大二郎の「夢見る機械」という短編についての文章を書いたのですがhttp://d.hatena.ne.jp/sarutora/20050604/p1 この物語は、新宿が舞台で、物語の後半、現実の新宿西口あたりの風景がいくつも出てきます。マンガが描かれたのは1970年代なのですが、現在も新宿ではほとんど同じ風景を見ることができます。というわけで、新宿に行ったとき、なるべくマンガと同じ構図の写真をアドエスで撮影して、そのうちブログにのせようと思いながら一年ぐらいたってしまいました…。 まず、物語では「ユートピア配給会社」という会社の秘密の入り口があることになっている「新宿の目」です。これは西口地下街にあるオブジェなのですが、まだあります。 つぎに、主人公がこの秘密の地下街から、巨大な通気口を通って地上に脱出するシーンです。この通気

    「夢見る機械」の新宿 - 猿虎日記
    D_Amon
    D_Amon 2009/06/12
    最後のホームレス問題においては著名なホームレス排除のためのオブジェクト紹介がsarutoraさんらしいと思いました。