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ブックマーク / hibi.hatenadiary.jp (3)

  • 「美しい顔」の「剽窃」問題から私たちが考えてみるべきこと - 日比嘉高研究室

    1.剽窃がアウトなのは当然だが、問題の核心はそこにない 第159回芥川賞の候補作となった北条裕子「美しい顔」が、他人の作品から表現の「盗用」を行っているのではないかと指摘を受け、議論になっている。「美しい顔」は六月号で発表された群像新人文学賞の受賞作で、選評でも激賞とも言える高い評価をえていた。直後の文芸批評でも軒並み高い評価だったといっていい。私も現在担当している『文學界』の新人小説月評で、前半期の第一位に推した。 作品は、東日大震災とその被災者の姿を直接的に描いている。主人公は津波で母を失うことになり、幼い弟とふたりで生きて行かざるをえなくなる女子高校生サノ・サナエである。地震の発生、町を襲う津波、押し流される家々と人(友達も)、避難所生活、そこに闖入してくるメディア、見つからない母とその遺体との対面、強いストレスにさらされながら必死で生きる弟、そして親戚のもとへの避難。こうした一連

    「美しい顔」の「剽窃」問題から私たちが考えてみるべきこと - 日比嘉高研究室
    NOV1975
    NOV1975 2018/07/11
    この分析は正しいかと思うけど、今回の件は当事者の「動機」抜きには語れないと思う。なぜ言葉を借りなければならなかったのか、が今後の文学者としての評価を分けると思うよ
  • ダメ作家の作品は擁護されるべきか - 日比嘉高研究室

    KaoRiさんの告白、告発の文章を読んだ。つらかっただろうと思う。 note.mu これを読んだあと、アラーキーの写真をこれまでと同じように見ることはできない。 アラーキーの写真は好きだった。 文学研究をしている人間として、私は作品の創作過程がはらんでいた倫理的・道徳的な問題を、そのままナイーブに作品自体の価値に結びつけて、断罪するようなことはしたくないと考えている。だから脊髄反射的に弾劾したりはしない。(現時点では一方的な申し立てだ、ということもある) しかし、自分も研究者であると同時に、この時代を呼吸する一人の人間で、こうした創作、公開、事後対応のプロセスを経ていることが強く疑われる(断定はしないでおく)作家の作品に対して、かなりの嫌悪感を感じてしまう。そしてその感情が、作品の評価に対して跳ね返ってしまうことを止めることはできない。残念だ。 私は「モデル小説」についての歴史的な研究とい

    ダメ作家の作品は擁護されるべきか - 日比嘉高研究室
    NOV1975
    NOV1975 2018/04/08
    このタイトルなんか変な気がする。作品は作家の人間性のダメさ加減によって批判されるべきか、ではないか。個人的には作品のために人を殺したとしても作品はその背景も含め受容されるべきだし、罪は償え、と思う。
  • 著作権保護が実は本の消失に手を貸しているんじゃないか、という記事 - 日比嘉高研究室

    TPPの議論の範囲内に、著作権の延長問題が含まれているということで、諸方で議論が起こっているようです。たまたまFacebookでマイケル・ボーダッシュさんに面白い記事を教えてもらったので、以下、骨子を訳出しておきます。 主に米国の出版状況をもとにした分析のようですから、そのまま日に当てはめられない部分もあるでしょうし、分野によっても結果が異なりそうですが、重要な論点となる、興味深いデータおよび分析です。 われわれの集団的記憶の穴――著作権がいかに20世紀半ばのを消失させているか The Hole in Our Collective Memory: How Copyright Made Mid-Century Books Vanish Rebecca J. Rosen The Atlantic Jul 30 2013 ソース:http://www.theatlantic.com/tech

    著作権保護が実は本の消失に手を貸しているんじゃないか、という記事 - 日比嘉高研究室
    NOV1975
    NOV1975 2013/08/01
    これは前に主張したことあるけど、ようは電子時代において在庫コストから絶版にしなくてもいいことになった状況を最大限社会に示さないと文化を守る建前が文化を消失させていることになる。
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