かねてから噂のあったリコーイメージング(ペンタックス)のモノクロ専用デジタル一眼レフが「PENTAX K-3 Mark III Monochrome」(以下、K-3 Mark III Monochrome)として4月下旬に登場しました。「K-3 Mark III」をベースに、モノクロ専用のイメージセンサーを搭載し、モノクロしか撮ることのできない“尖った”カメラに仕上がっています。プライベートではデジタルのモノクロ写真を撮ることが多い私、大浦タケシが早速使ってみましたので、その写りなど報告いたします。 K-3 Mark IIIをベースにモノクロ撮影専用のイメージセンサーを搭載した「K-3 Mark III Monochrome」。K-3 Mark IIIでは白色としているメーカーロゴやモデル銘は、本モデルではグレーとしており、落ち着いた感じに仕上がっています。直販サイトでのボディ単体の販売価
二週間ほど前に発売したばかりのレンズ〈smc PENTAX-FA 50mm f1.4 Classic〉なんだけど、その名が示す通り新製品らしからぬその〈クラシック〉な佇まいが実に味があってよい。 それもそのはずで、このレンズは真新しい設計ではなく、それこそsmcの名が示す通り、往年のフィルムカメラ時代の標準レンズに〈虹色フレア〉が楽しめるというコーティングの遊び心を加えて甦らせたもの。 各社が最新ミラーレス機やそのレンズでどんどんスペックを塗り替えているなかで、ある意味「時間が止まったような」一眼レフ機とリバイバルレンズ的趣きなのだけど笑、まあこれが「撮る楽しみ」と「眺める楽しみ」という点では美味しいのである。 一眼レフ機とリバイバルレンズ。じゃあそこに古さを感じるか?と言えば、もはやそんな時間軸はどうでもいいというか、新しいとか古いとか、やれ数値的スペック型どうのとか、そういうフィールド
みなさんこんにちは。 フィルムカメラ系VTuberの御部スクラです。 今回はMINOLTA α-8700iを使って、ミノルタが一時期のαシリーズに用意した拡張機能、インテリジェントカードのひとつである「ファンタジーカード」について紹介します。 インテリジェントカードとは インテリジェントカードというのは、こういうカードです。 サイズはだいたいSDカードと同じくらいで、 カメラのグリップ部分にこうやって挿入して使います。 1988年のα-7700iで初めて導入されて[1]「αヒストリー | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー」より「カスタマイズ」の項目(2022年12月17日閲覧) https://www.sony.jp/ichigan/history/2-4.html、 MINOLTA α-7700i スマートなα第2世代一眼レフ (Dynax / Maxxum 7000i) 通
祖父と言っても義理の祖父、夫のおじいちゃんである。20年近く前に他界しているため、筆者は会ったことすらない。 聞いた話によれば、出征後に造船業、和洋服の仕立屋、肉屋、駄菓子屋など職を転々とし、老後は釣りや木工など、趣味のことを楽しんでいたそうだ。 彼の趣味の1つに写真があったらしい。親族の中で唯一カメラを扱う筆者の手元に、遺品のレンズたちが舞い込んできた。 古いカメラレンズは「オールドレンズ」と呼ばれ、条件さえ合えばまだ使うことができる。それぞれのレンズを使って、筆者のカメラで写真を撮ってみた。 まずは賢人達に訊いてみよう 先日、カメラ好きのDPZライターたちが集まる座談会企画があった。メンバーは安藤さん、伊藤さん、地主さん。そしてぜんぜん詳しくもなんともない、カメラエンジョイ勢の筆者。 どうしてこんなガチ勢たちの座談会にお呼びいただいたのかは分からないが、遺品のレンズたちを見てもらうには
1999年公開の映画「マトリックス」で大きな話題となった「時間がスローもしくは静止した状態でカメラだけは主人公を中心に円を描くように動き続ける」という表現は「バレットタイム」と呼ばれており、数多くの映像作品で用いられています。そんなバレットタイムを結婚式の思い出ムービーに活用するべく機材調達やシステム構築を行った記録を、物理学者やソフトウェアエンジニアとして活躍するセバスチャン・スタックス氏が公開しています。 There oughta be a bullet time video booth. https://there.oughta.be/a/bullet-time-video-booth Bullet Time Video Booth - YouTube バレットタイムは多くの映像作品で採用されていますが、中でもマトリックスの「人間の限界を超える動きで銃弾を避けようとするシーン」で用い
富士フイルムイメージングシステムは6月7日、写真フィルムと「INSTAX“チェキ”」のカメラ本体、一部フィルムについて値上げすると発表した。あわせて、3月から受注を一時停止していたカラーネガフィルム(135サイズ)、リバーサルフィルム(135/120サイズ)について、12日から受注を再開するという。 対象は、写真フィルムで約13%~約88%の値上げ。「INSTAX mini LiPlay」が約14%、「INSTAX mini 40」が約12%、「INSTAX WIDE 300」が約17%、「INSTAX mini絵柄フィルム」が約4%価格上昇するという。 値上げ理由について同社は「部材・原材料価格、輸送コスト等の高騰が進む中、生産効率の向上や経費節減などを行い、コスト吸収に努めてまいりましたが、企業努力のみで吸収することが困難であるため」としている。 また、受注を一時停止していたフィルムは
PENTAX K100Dは2006年発売のデジタル一眼レフカメラだけど、17年前のモノとは思えないくらい普通に使える。まあ実際、1900年代といえばたしかに昔に思えるけど、2000年以降はなんならつい最近じゃないかと思うのは僕だけだろうか笑。 一眼レフという機構もフィルム時代から熟成されてきた感があるから、デジタルに変わってもそのへんの信頼度はあって、まあ気にするところがあるとするなら高感度性能くらいじゃないだろうか。たぶん発売年を言わなければ、みんな今でも普通に使える一台だと思う。 年数が古いカメラで心配があるとするなら、バッテリー在庫の有無かな。事実、すでに純正バッテリーの生産が終了していてサードパーティ製のバッテリーしか入手がむずかしいオールドデジカメもあったりする。 しかし!このK100Dなら心配無用。タイトルに書いた通り、単三電池で運用ができるのだ。僕の場合は充電可能な単三電池を
Vlogカメラの先駆者は、ソニーだと言っていいだろう。2020年6月に、「VLOGCAM」と銘打ったカメラ「 ZV-1」を発売した。その直接の後継機となる「ZV-1 II」が、6月23日に発売される。4月にはVLOGCAMの最上位モデルで、フルサイズセンサーの「ZV-E1」を発売したばかりだ。 ソニーのVlog参戦は、実はこれが最初ではない。2009年、当時米国で大流行したインスタントビデオカメラ「Flip Video」によるVlogのムーブメントにいち早く目を付け、「Webbie」というMP4カメラを米国のみに投入した。翌年には「Bloggie」と名前を変えて日本でも発売したが、日本ではVlogという下地がなく、結果惨敗で終わっている。ソニーとしては、10年越しのリベンジというわけである。 パナソニックは2020年7月という早い段階から「LUMIX G100」で参入。ソニーのZV-1とほ
EM用モータードライブ・MD-Eです。小さいなりに、これはこれで中々精悍です。 EM(及びアクセサリ群)の発売当時、月刊CマンのQ&Aに早速「秒間2コマしか撮れないのに、何故“モータードライブ”なんですか?」という質問がワザワザ(笑)寄せられていたのを覚えています。これは、Canon A-1用のアクセサリでモードラMAが5コマ/秒、一方ワインダーAは2コマ/秒、という辺りの事情が背景なワケですが、メーカーの回答は「幣社では、1コマ撮影(=連続撮影できる機能を持たない)の巻上げ装置をワインダーと呼んでおります」でした。その話からすると、当時は未だカタログ(価格表)に辛うじて載っていたNikomat ELW用のオートワインダーは、1コマ撮りだったのでしょうね。そのうち確認してみます…と言ってるうちに調べた方が早いか。 結果はその通りの様です。因みにそのワインダーの名は「AW-1」でした。オート
巷では5.10に予告されたNikonの新製品Z8が発表されるのではと言われているけど、そんな情報の片隅に「秋にはZfも?」といった文字も見かけた。Z8同様に、このZfなる仮称の製品の噂もずっと絶えない。 いわゆるヘリテージデザインと言われる往年のフィルムニコン機をオマージュしたレトロデザインのZfcが、カジュアルな質感でAPS-Cで登場したもんだから、本格機を望むユーザーの多くが「どうせならフルサイズで重厚な質感のモノを」というところだろう。 言うなれば、Nikon Dfの後継機とも言えるミラーレス版のZfと言うわけだ。 たしかに、Zfcが発表された時に僕もフルサイズ版のZfのことを妄想はしたものの、いざZfcを手にしてみると、やはりデザイン以外は根本的に別物であることを再認識するに至る。 そう、「FマウントとZマウントの違い」と「OVFとEVFの違い」である。 もしZfなるヘリテージデザ
カラーフィルムの種類や供給が低下し価格は高騰する昨今において、モノクロフィルムの自家現像という選択肢は、その難解そうな手順と初期コストの高さで敬遠されてきました。実際、過去にこちらのブログでも自家現像に関する記事を何度か掲載していますが、初期コストはどうしても1万円程度はかかってしまい、ちょっと試してみるにはお金がかかりすぎる部分がありました。 そこで今回は、「カラーネガは何度か使ったことあるけど、モノクロってどんなものか一度やってみたい」という人に向けて500円で極力簡単に自家現像をしてみました。 0.0 モノクロ写真って変じゃない? 「なんでカラーで見えてる景色をわざわざモノクロにするんですか?」という問いは自家現像をやっていると付いてまわりますが、最初のうちはあまり深く考えなくても良いかと思います。そこら辺に関する考察はモノクロ好きがそれぞれに答えを持っていて、たくさんの記事がありま
お客さま 各位 平素は富士フイルム製品をご愛顧賜り厚く御礼申し上げます。 「カラーネガフィルム135サイズ」と「リバーサルフィルム135サイズ・120サイズ」につきまして、原材料の調達不⾜により⼗分な製品供給を⾏うことが困難な状況であるため、本日より国内におけるご注文の受付を一時停止させていただきます。お客さまには、ご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。 なお、ご注文の受付再開時期につきましては、改めて弊社ウェブサイトにてご案内いたします。 一日も早い製品の安定供給に向けて対策を継続してまいります。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
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