【カイロ=松本眞志】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のフィリッポ・グランディ事務局長は10日、イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区の経済封鎖が今月7日に1000日目を迎え、イスラエルによる空爆で破壊された町の復興も進まず、住民は日々の生活物資にもこと欠く状態であると語りました。 ニューヨークの国連本部で会見したグランディ氏は、ガザ地区復興の遅れに言及。封鎖のために、昨年3月のエジプト・シャルムエルシェイク会議で確認されたガザ復興支援金50億ドル(約4650億円)のほとんどが滞っており、地区内の建築現場では有り合わせの低品質の資材が使用されていると述べました。 復興に必要な資材が、食料や医薬品を除いて搬入できないため、住民の多くがエジプト国境との間に掘られた「違法」な地下トンネルを通じた「貿易」に依拠せざるをえないとしています。 そして、域内経済が小規模なために「地下道貿易」によ