安倍晋三射殺で「パンドラの箱」が開き、 一気に噴出した日本政財界の闇―― その中心にいたのは、この男だった。 JR東海に君臨し続けた 「アンタッチャブルの男」にはじめて迫る。 「本書が解き明かすのは、鉄道をナショナリズムの道具とするため 権謀術数を駆使した一人の経営者の半生だ。 結果としてそれが日本の鉄道にどれほど負の遺産ももたらしたか。 重い問いが読後にずっしりと残った」 ーー原武史(政治学者・放送大学教授) 「国鉄改革を足掛かりに政官財界に人脈を張り巡らせ、官邸やNHKをも操る。 自らの繁栄こそ国益だと信じた男と、その権勢を後ろ盾とした長期政権。 この十年の権力の核心に迫る圧倒的ノンフィクション」 ーー松本創(ノンフィクションライター) 禁断の「革マル取り込み」で 魑魅魍魎の労働組合を屈服させ、 30年以上にわたりJR東海に君臨。 政官界の人事を自在に操り 安倍晋三最大の後見人となった