駅の規模を判断する際の指標として役立つのは、乗車人員や乗降人員と呼ばれる数値である。 「乗降客+乗り換え客」で、駅の実力を評価 まず、乗車人員とは「駅できっぷを購入した人の数」を、乗降人員とは、「乗車人員に加えて駅で列車を降りて改札を出た人の数」を、それぞれ表す。JRや大手私鉄各社を中心に、駅ごとの数値が各社のホームページなどで公表されている。 首都圏を中心に国内最大の鉄道網をもつJR東日本が公表しているのは乗車人員だ。なぜ乗降人員を示さないかというと、改札で回収したきっぷをもとに駅で降りた人の数を集計する作業は案外難しく、実数のほかに統計的手法も用いて算出しているため、乗車人員ほど精度の高い数値が得られないからと筆者は考える。 近年急速に普及したICカード乗車券であれば、集計作業は容易であろう。だが、広大な営業エリアを有するJR東日本の場合、同社のICカード乗車券であるSuicaを使えな