エジプトの経済は、極めて厳しい経済状況下にある。エジプト・ポンドはIMFの指導で、完全なフロ-テイングになり、1ドルに対して8ポンド程度であったものが、急激に値下がりし、今では1ドル18ポンドのレベルにまで値下がりしている。 述べるまでも無く、その事は、エジプトの諸物価の、値上がりにつながり、庶民は厳しい生活にに、置かれることとなった。それは政治的な不満を高め、デモが行われ、そのデモを力で押さえ込む、という悪循環が起していた。 シーシ大統領のクーデターによって、政権の座を追いやられた、ムスリム同胞団は活動を再開し、派手な反政府活動を展開し始めたが、政府の弾圧が酷いために、穏健派と強硬派の二つに、分裂したといわれている。 こうした状況は、エジプトで明日にも、新たな革命が起こるか、大暴動が起こる、と思わせるのだが、どうもそうではないようだ。過去2~3ヶ月の間で、エジプト政府はIMFを始めとする